拓殖大学生として(平成29年度海外OB訪問研修・ミャンマー)
外国学部スペイン語学科 1年 久慈 薫
岩手県立盛岡第二高等学校出身
はじめに
訪問先としてミャンマーを選んだ理由は、歴史的な政権交代をし、新たな方向へと歩みを進めているミャンマーのように私も変わりたかったからです。ある意味でミャンマーと自分を重ねていたのかもしれません。ミャンマーはまだまだ発展すると思います。開発途上だからこそ見えるものがあるのではないかとも考え選択しました。
今回OB訪問研修を無事に終わらせることができたのは、サポートをしてくださった拓殖大学をはじめとする、ヤンゴン支部の先輩方、関係者のすべての皆様のおかげです。心から感謝を申し上げます。
研修内容
- 目的
- 拓殖大学を卒業し、世界で活躍されていて、建学の精神を体現している先輩の話を聞き、今後現役の拓殖大学生としての在り方を学ぶ
- 日程
- 主に先輩方の会社訪問、日本語を学ぶミャンマー人との交流
8月29日 ミャンマー入国
30日 ヤンゴン外国語大学訪問
31日 楠原輸送ヤンゴン支社訪問(石崎先輩)、ミャンマーユニティー訪問(八野先輩)
9月1日 赤門会日本語学校訪問、長田ミャンマー社訪問(白石先輩)
2日 ニュウワールド社の倉庫見学(佐藤先輩)、ミャンマー支部主催夕食会(上坂先輩方)
3日 ヤンゴン市内観光、ミャンマー出国
会社訪問(長田ミャンマー支店)
白石先輩は、言葉を大切に考える方でミャンマー人の新入社員に“商道” (あきないどう)という先輩の造語を教えていました。ただお金を稼ぐことが商いということではなく、社会の役に立ち、自分の生き方を学び収入を得ることが商いということを教えていただきました。その言葉通り白石先輩は、郵便ポストがまだ一般化されていなかったミャンマー国内で日本式の中に入っている手紙などが汚れにくい特殊なつくりの郵便ポストを製造・設置しています。また、ポストの上には看板を立て広告代理店として収入も得ています。
日本語を学ぶ
ヤンゴン外国語大学と赤門会日本語学校を訪問しときに彼らが日本語を学ぶ理由が大きく二つに分けられると感じました。一つは、日本の文化が好きだからということです。このように考える人は、もう一つは、国内の日系企業で働きたいからということでした。近年、ミャンマーでは多くの外国企業が進出してきています。国内企業より外国企業のほうが給料は高く、外国語を話せるだけでも給料が高くなるというミャンマーの今の状況からそのように考える人が、日本語を学んでいるように感じました。
感想
私は、将来国際的に活躍できる女性になりたいと考えています。しかし、どのような人材が必要とされているのか、自分がどの分野で活動していきたいのか決まっていませんでした。本や新聞、テレビニュースを見ても一部の情報や“今”という新鮮な情報は少なく私の将来を判断するには欠けてしまうものばかりでした。また、私は、日本から一度も離れたことがなく、海外で活躍したいという目標はただの夢物語のように思え、悩む日がたくさんありました。そんな時に知り合いの先輩から今回の海外研修のお話を聞きました。応募せずに受かることは無いといわれ、思い切って挑戦し、たくさんの良さに気づきました。何事にも挑戦する大切さ、背中を押してくれる先輩、自分の経験を話し選択肢を増やしてくださった歴代の先輩。すべて私を成長させてくれるものとなり、私も良き先輩になると決意しました。
まとめ
4月に拓殖大学に入学し、地元岩手を離れ、東京の大学生になりました。東京でのテーマは“Desafio”です。これはスペイン語で”挑戦”という意味です。OB訪問研修(ミャンマー)は、私たちが第一回目の参加学生であり、私の”Desafio”の第一弾にもなりました。前文でも述べましたが、素晴らしいスタートが切れたことに拓殖大学をはじめとする、ヤンゴン支部の先輩方、関わった全ての方々に感謝申し上げます。