OB訪問研修(ヤンゴン)に参加して(平成29年度海外OB訪問研修・ミャンマー)

   2018/11/08

お世話になった先輩

お世話になった先輩

国際学部国際学科 2年 高橋咲子
秋田県立大館国際情報学院高等学校出身

はじめに

シュエダゴンパゴダ

シュエダゴンパゴダ

私が今回ヤンゴン研修に参加したのには2つの理由があります。1つ目は、私たちの大先輩が海外でどのように活躍しているのかをそこへ行って直接お話を聞くことができる素晴らしい機会だからです。2つ目は、私たち国際学部のフィールドは東南アジアです。そして、現在多くの海外企業が進出しているミャンマーがどんな国で、アジアの中でも発展途上国といわれる場所が日本とどのように違うのかとても興味があったからです。ヤンゴン研修には私と1年生の久慈薫さんが参加しました。

研修内容

8/29(火) 午前 成田空港出発
午後 宿泊先である佐藤先輩のお屋敷へ
8/30(水) 午前 上坂先輩、佐藤先輩のお話を聞く
午後 ヤンゴン外語大学を訪問
8/31(木) 午前 楠原輸送ヤンゴン支社を訪問 石崎先輩
午後 IBR協同組合を訪問(技能実習生を育成する場) 八野先輩
9/1(金) 午前 赤門日本語学校を訪問
午後 長田ミャンマー社を訪問、郵便ポスト製造工場見学 白石先輩
9/2(土) 午前 もやしの豆工場の見学 佐藤先輩
午後 ミャンマー支部の先輩たち全員と夕食(シャン料理)
9/3(日) 終日 ヤンゴン市内観光 八野先輩
9/4(月) 午前 成田空港着

情報

上坂剛範先輩 ミャンマー支部の支部長です。ミャンマー支部の中では最年長でありながら誰よりもお元気でした。ミャンマー国内で日本純米の生産販売をする女性の手助けも行っており、その女性から大変慕われていました。ミャンマーに関する情報を個人的に集め、読み応えがある記事とコメントを月2回メールで配信しています。私も読ませていただきました。

佐藤明彦先輩 現在、もやし豆とスズの輸出を行っています。東南アジアを中心に活躍されていて、失敗して苦しい時期があった中、信頼できる仲間がいたおかげで乗り越え成功した先輩です。政治、農業、何を聞いても詳しく教えてくださる知識の豊富さと、お仕事だけでなく貧しい地域のこども2人を4年間育てる社会貢献活動も行っています。

白石猛先輩 長田広告ミャンマー支店の支店長を務めています。ミャンマー人の社員の方に商道の心を伝えていました。ただ言われたことだけをして働くのではなく、何のためにやり、いずれ自分のした仕事が社会の役に立つことが大切という教育を徹底し会社を支えています。行く先々のお店でチップを笑顔で渡して歩く姿が印象的です。

石崎寿人先輩 楠原輸送ミャンマー支店支店長を務めています。世界中に物資を運び、中には地雷や麻薬などの危険なものであふれるパキスタン、アフガニスタンなどにも滞在していたこともあります。日本中探してもここまで危険なところに物資を運ぶ人はいないのでは?と思います。地雷の話、地雷除去クレーンを運ぶ話などめったに聞けるものではないお話をしていただきました。

八野嶺太先輩 MYANMAR Unityという会社でミャンマーの貧しい地域の18~24歳までの人たちを技能実習生として日本全国に送り出す仕事をしています。技能実習で得た知識はこれから彼らがミャンマーで活躍する大きな手助けになるといいます。人に優しく自分に厳しくがモットーで相手に合わせた場の盛り上げ方、多言語を使いこなせる強みがあり憧れの先輩です。

感想

ミャンマーの路地裏

ミャンマーの路地裏

私はミャンマーを含めアジア4か国に行きました。その中で異文化を共有することの難しさをかなり感じています。例えば味覚です。私は、ミャンマーの料理はとても油っぽくナンプラーや香草がよく使われていて日本人の口に合わないと思いました。しかし、ミャンマー料理は油を多く使えば使うほどおいしく、豪華に思われるそうです。そこで私は、「ああ、なんて日本料理はおいしいんだ。ミャンマー人も好きに違いない」と考えました。ですが、ミャンマー人にとって日本のダシのにおいは吐き出しそうになるほどきついもので、たいていの日本料理は味がなくておいしくないようです。他にも、交通事情、働くことに対する考え方の違いなど日本と違い戸惑うことも多かったですが、この研修で今までの私とは違い相手を尊重し良いところを見つけるという考え方ができるようになりました。

まとめ

今回のヤンゴン研修で先輩、国際部の皆様に大変お世話になりました。旅行では行くことができない場所に連れて行っていただいたり、働いている場所を見学させていただいたりと貴重な体験ができました。上坂先輩、佐藤先輩、白石先輩、石崎先輩、八野先輩、そして1週間ずっとアドバイスや知識を教えてくださった砂川先輩ありがとうございました。1週間ではありましたが私自身成長できたと感じています。

私のこれからの目標は、英語にもっと力を入れることです。どの先輩も言語の必要性を教えてくださったので、卒業までの残り少ない時間を有効に使いたいです。そして将来は海外でも働ける人間になりたいです。