拓大ミュージカル観劇について(篠田紘太朗)

   2018/04/05

集合写真

工学部機械システム工学科 1年 篠田紘太朗

私は学部学生と北短学生の交流を深めるため学友会様支援のおかげで2日間「北短ミュージカル交流会」に参加させて頂きました。学部学生からは語劇祭に関係のある学生が参加し、自分は今年の語劇祭で1年生ながら最優秀個人演技賞を頂き、参加させて頂くことになりました。出発前は知り合いが1人もいなかったのもあり、2日間大丈夫かと不安もありましたが先輩方積極的に話しかけて頂いたので行きの飛行機の中で色々なお話を聞くことができ、緊張もなくなりました。北海道に着くと一面雪景色とあまりの寒さに驚きました。その後ミュージカル会場まで移動しました。

会場には開演1時間前にも関わらず、たくさんの地元の方や北短学生が開演するのを心待ちにしており、地元の方々や北短学生の温かさを感じました。ミュージカルというと,劇団四季の様なものを想像してしまい、自分は失礼ながら観劇する前はあまり楽しみにしておらず、クオリティも低く、観客も少ないだろうと思っていました。しかしホールに入るとたちまち一杯になり、立ち見の方もいるほどでした。幕が上がるとそれまでがやがやしていたホールが一気に静まり、緊張感がひしひしと伝わってきました。舞台が始まり、最初に驚いたのはキャストの歌唱力です。

キャストだけでも50人近くいたので1人くらい音痴がいてもと思ったのですが、どのキャストも聞き惚れるほどの歌唱力でした。そして、歌だけではなく、しっかりとそれに合わせて自然な動きができていました。自分は語劇祭の練習中セリフに自然な動きを合わせることにとても苦労したので、ここまで到達するのにどれだけの時間をかけて練習を重ねたのかとたくさんの努力が目に浮かぶようでした。

劇の内容は、服飾デザイナーの沙織は、同僚から受けていたいじめによって人生に絶望し自殺を図るが、不思議な力により、霊界の入り口で少年ユウに助けられ現世に戻ることができる。ユウの不思議な力に背中を押され、沙織はいじめに立ち向かい、少しずつ元気と自信を取り戻していく。仕事での成功をつかみ前向きに歩き出したその時、突然のユウとの別れが訪れる。沙織にしか見えないユウの正体とは…。

笑いあり、感動あり、涙ありのミュージカルはあっという間に終わってしまいました。フィナーレでは、スタッフ全員がステージに上がって、33年間歌い継がれているという「LAST SONG」を合唱しました。客席から手拍子が湧き、会場一体が感動に包まれました。この劇を通じ、私は仲間と困難を乗り越え、共に何かを成し遂げた喜び、達成感、この経験はいつかの将来とても大切な財産なるということを感じた。そして、人の温かさ、仲間の大切さを改めて実感することができました。

観劇後は北短学生との交流会を行い、舞台裏の苦労や秘話など来年の語劇祭で活かせる話ばかりして頂き、とても楽しむことができました。

2日目は拓殖大学北海道短期大学のキャンパスを見学させて頂きました。天候は吹雪だったのでバスからキャンパスへ短い距離で感じたことのない寒さを体験できました。キャンパス内には自分が通っている八王子キャンパスにはない、農学学科の研究室や、ピアノ教室、ゼミナール室など様々な興味が湧くような場所を案内して頂きました。保育学科の研究室でも自分が園児だった時に遊んだ玩具や絵本などもあり、印象深かったです。ミュージカルの練習が行われていた部屋には壁に大きな目が描かれた紙が貼ってあり、お客さんの目線の目印として使われていたとお聞きしました。良いアイディアだったので、来年度の語劇祭の練習に取り入れてみようと思いました。

キャンパス見学後、バスで移動し、旭川市の旭山動物園に訪れました。動物園には関東では見ることのできないシロクマやペンギン、アザラシなど様々な動物を見ることできました。中でもオオカミは男のロマンを掻き立てられました。

空港に着き、北海道の旅も終わりかと思いきや、飛行機が吹雪の影響で遅れ、飛ぶことができないかもしれないと不安になりましたが、無事帰宅することができました。