ロサンゼルス在住OB訪問新入生研修を終えて(下村真央)

   2018/11/08

国際学部国際学科1年 下村真央

ロサンゼルス在住OB訪問新入生研修を終えて

UCLAカリフォルニア・サイエンス・センターでスペースシャトル「エンデバー」の前にて(左から出来谷先輩の愛里お嬢さん、下村真央、大道光輝)

ロサンゼルスから帰国した今、本当にあっという間だったな、あれは夢だったのじゃないのかなという気持ちと、貴重な経験ができたなという気持ちを同時に抱いています。

まず、アメリカに行って、一番実感したのは自分の英語力のなさでした。先輩方がいてくださったため、何とか過ごせましたが、自分の英語が通じなかったのはショックでした。まともに通じたのはおそらくWhere is a restroom?とThank youとExcuse meくらいでしょう。また、こんなこともありました。金城先輩の奥様とドーナツ屋に行った時の事です。カンボジア出身の店員の方が、私達にWhere are you from?と尋ねてきたのです。奥様が自分は長い間アメリカに住んでいて、私と大道君は日本から来ていると伝えてくださるとその店員さんは「僕からのサービスだよ」と言って、私たちにオレンジジュースをくれました。それぞれに母国語ではなかった言葉で流暢に会話されている光景が素敵でしたし、アメリカという地で、もはや世界の共通語と言われている英語で意思の疎通を図れるという素晴らしさを感じました。もしこれが奥様も店員の方も英語が話せなかったら日本語とクメール語で意思の疎通はかなり難しかったであろうと思います。英語が話せるということの大切さを実感しました。

また、先輩方のお話は大変ためになるものばかりでした。

今回お会いさせていただいた先輩方はそれぞれアメリカで永住権、市民権を取得され、ご自分の立場をしっかり確立されている俗に言う成功されている方々でした。

ただ成功と一口で言っても、古谷先輩のように様々な職を経験された先輩、金城先輩のように「自分はこれがやりたい!」といったもので成功した先輩や、桑原先輩、畠先輩、平野先輩のように人から「これやってみない?」もしくは「やってよ!」と頼まれた形で成功を収めた先輩と様々でした。

大学生時代にやっておいたほうが良い事、大切な事を先輩に伺ったところ多くの先輩が「英語の力を十分につける事」、「好きな事はとことんやる事」の2点を挙げてくださいました。さらに、古谷先輩がおっしゃってくださった「決めた事は必ずやり通したほうがいい、そうすればいつか必ず叶う」、平野先輩がおっしゃってくださった「のびのびとした気持ちが若い人には必要」、「大学生のうちに、できるだけいろいろな人と出会い、いろいろな国へ行ってみる事」、桑原先輩がおっしゃってくださった「友達をたくさん作る事」、金城先輩がおっしゃってくださった「考えるだけでなく行動に移す事が大切」などのアドバイスは日々心がけたい事ですし、これから生きていく中で何かの時に私の心の支えになると思いました。

今回の研修で出会った先輩方は様々な苦労をされて、今の地位を確立されているのですが、壁を作らず、優しく温かく接してくださり、私たちが気を遣わないように気を遣ってくださるような明るく、謙虚で素敵な方々でした。

先輩方の中にはここまで来れたのは運が良かったからだとおっしゃられる方もいらっしゃいましたが、先輩方の素敵な人柄に惹かれてたくさんの人がやってきたり、何かを任せてみようという気持ちになったりするのではないかなと思いました。

成功とは努力や運などが積み重なったものだと思いますが、運はその人の努力や人柄に付随してくるものであると思います。私も小さな努力を積み重ねながらも、人間としての自分を磨く事を怠ってはいけないなと感じました。

今回の研修では日本にいるだけでは気づけないさまざまなことに気づくことができ、友達もでき、新たな自分を発見する事ができた気がします。また、たくさんの人の優しさに触れることができました。

研修を終えて、今の私の近い将来の目標としては、英語力を向上させることです。そしていつかは先輩方のようにはいかないかもしれませんが何らかの形で後輩の力になれるような人になれたらいいなと思います。

最後になりますが、この研修ではたくさんの方々にお世話になりました。研修の応募に際し、たくさんのアドバイスをくださった国際学部の水野先生、佐藤先生、八木沢先輩、友人、様々な手配をしてくださった国際課の皆様や、波形先輩、学友会の皆様、そしてお忙しい中現地での私たちを家族ぐるみでサポートしてくださった学友会ロサンゼルス支部の皆様。この方々なしでは私はこのような素晴らしい経験をすることができなかったと思います。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。