香港研修旅行感想文その1 野口英信

   2019/05/10

政経学部法律政治学科1年 野口 英信

香港の先輩や学生との交流について

今回の研修では現地で活躍する卒業生や香港在住の日本人の方、香港理工大学の学生と交流し、その中でいくつか印象に残った事がありました。私は大学入学時に、興味のある分野を一つ見つけその知識を深める、英語とフランス語を習得する、と目標を立てていました。海外で仕事をするのは大変なことだと思っていましたので、興味のある分野のスペシャリストになり、外国語を習得すれば海外で働くことができる人材になれると思ったからです。OBで食品輸入卸会社を経営されている宮松先輩からお話を伺った時は、学生の時は好きな事を見つけたほうが良いと教わりました。更に、香港在住の日本人の方からは、学生の時は好きな事を二つ見つけ、その知識を深める事、二つの深い知識を組み合わせる事で独創的なアイディアが生まれると教わりました。創造性を身につけることが重要だと考えていませんでしたので、新たな発見ができて良かったです。

香港理工大学の学生と交流した時には、彼らの語学の学習方法に興味を持ちました。とてもユニークな方法で、好きな日本のアニメを何回も見て覚えたそうです。私は、語学の学習を、単語や構文をひたすら暗記する辛い作業で、長続きするのが難しいと思っていましたが、好きなものから学ぶことで、飽きることなく続ける事が出来るということを香港の学生から教わりました。私も語学の習得には、この方法で勉強していきたいと思います。更に言語を覚える事も必要ですが、本当に重要なのは相手に自分の気持ちや考え方をうまく伝えるコミュニケーション能力だと思いました。宮松先輩が会社を起業されたときは、信頼を得る事が本当に難しかったとおっしゃっていました。文化や風習、考え方や価値観が違うのでお互いに理解し合う事にとても時間がかかったそうです。しかし、徐々に相手に自分の事を知ってもらい、また相手の事を理解する事で信頼を掴む事が出来たとおっしゃっていました。私は言語を習得できれば海外で働けるのではないかと考えていたので、コミュニケーションによる相互理解がそれほど大事だとは思っていませんでした。更に香港在住の日本人の方からは、言語はツール(道具)に過ぎない、大事なのは伝える事、相手の気持ちを引き出せる事だと教わりました。このことから、海外で働く事は大変なことだとは理解していましたが、自分の考えている以上に難しいのだと知りました。

今回の研修では私が考えていた以上のことを教わりました。また、新たな発見もできたのでとても充実した研修でした。この経験をこれからの大学生活で活かしていきたいと思います。

プログラムに参加して思うこと

今回このプログラムに参加したのは、将来海外に出て仕事をしたいと思ったからです。実際に働く人たちから話を聞き、学生という自由な時間をより有意義に過ごすきっかけを作るためでした。事前研修で日本文化紹介のスピーチをしました。その時私は、日本にいながらも日本について何も知らないのだと気付かされました。何を紹介して、どう伝えればいいのかわからずに四苦八苦しました。海外について知る前に、自分の住んでいる国の事を知らなければいけないと痛感しました。そこで私は日本の歴史を学んでいく中で、日本の文化や日本人の特徴なども勉強して行こうと思います。私たちの引率をして下さった福島先輩の言葉で、最も印象的だったのは「自分とは自らの人生の経営者である」という言葉です。研修に行く前は自分の人生について深く考えたことがありませんでしたが、これからは自分の人生について具体的に考えていこうと思います。その第一歩として、今後の大学生活は、研修で見つけた自らの課題を克服して行こうと思います。私は現在、大学祭実行委員会に所属しています。しかし、所属していてもあまり積極的には行動していませんでした。しかし、これからはもっと主体的に動き、自分の考えを伝えていこうと思います。自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見も引き出せるようになりたいです。そして、将来的には周りの人たちを引っ張っていけるリーダーになる事が今の目標です。香港理工大学の学生と交流して圧倒的な言語能力の差を感じました。この差を埋めるためにも更に語学の習得に力を入れていきます。私は英語とフランス語を学んでいます。まずはこの二つの言語に集中的に取り組んでいきます。また、言語を学んでいく中で、その国の文化や歴史についても勉強しようと思います。そして、将来的には海外に留学しようと考えています。幸いにも拓殖大学は、留学に対して様々な支援制度があり、こうしたものを積極的に利用して行こうと思います。この研修では、学友会香港・マカオ支部の先輩方に、大変お世話になりました。先輩方の思いに応える為にも、これからの大学生活をより充実させようと思います。このような機会を与えて下さった福島秀世先輩、学友会香港マカオ支部の諸先輩方ありがとうございました。