お言葉ですが…別巻⑥ 司馬さんの見た中国

 

司馬さんの見た中国

高島俊男(連合出版、2,200円+税)

2013年1月、元横綱大鵬が死去した。翌日の新聞は1面に「巨人・大鵬・卵焼き」のオンパレードであった。この名言の由来については読売だけが「作家堺屋さんによると…」名フレーズの始まりは堺屋太一さんということになる。「しかしそうではなさそうだ」とここでクレームを付けるのが著者の真骨頂。講談社「昭和」(史)の調べでは堺屋さんより早くサンケイ新聞夕刊に「長島、大鵬、卵焼き…」という流行語。これが早いらしい。

「軍隊は官庁」のページが参考になる。門司親徳著作「空と海の涯で 第一航空艦隊副官の回想」(光人社NF文庫)の引用だが、戦時中の大学卒が海軍経理学校に「短期現役」として入校するや、たちまち海軍主計中尉に任官する。主計科の任務は商学部・経済学部卒に最適。中曽根康弘拓大12代総長もそのひとり。(M)

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