ボクシング世界王者2人の後援会発足
髙橋アフガン会会員の内山高志王者(ボクシング部100期)と八重樫東王者(ボクシング部103期)が同時に世界4団体の一角を占めるメジャー団体の世界王者になった事から、拓大を中心とした各界のボクシングファン有志による両王者の後援会が発足し、5月24日その発足式が東京駅八重洲口の「日本海庄や」において盛大に執り行われました。
発足式には、学生時代からボクシングを愛し、発足式の実行を取り仕切られた下村博昭先輩(72期)を始め、ボクシング部監督の中洞先輩(81期)、ロス・ソウル両五輪ボクシングライトウエルター級代表の三浦先輩(85期)等のご出席を頂きました。
また、三浦先輩が主宰されているボクシングジムの女性会員の方や、拓大ボクシング部の学4で「美人過ぎる女子大生ボクサー」として注目を集めている伊藤拓姉等、多数の女性のご参加もあり、発足式に相応しく花を添えて下さいました。
皆様ご存じの通り、内山王者は現WBA世界スーパーフェザー級王者であり5月6日に行われました防衛戦で7度目の防衛を果たしました。
鍛え上げられた心と体から放たれるパンチは、毎試合異なる形でKOという結果を生み出しています。王者の試合を見ると、その芸術性の高さに深く感嘆させられます。
そして2012年にWBAからKO勝利の確率が81%と他の追随を許さない程高い功績に対し表彰を受けるなど、今最もボクシング界で注目を集めている王者です。
そして、八重樫王者は昨年6月に大阪で行われたWBAとWBC両団体の世界ミニマム級王者統一戦で井岡王者と対戦しました。敵地であった為、惜しくも判定で敗れてしまいWBAのタイトルを防衛することはできませんでしたが、前評判の高かった井岡王者を相手に一歩も下がらないそのファイトスタイルは、多くの人々に感動を与えました。
そして、今年4月に2階級を上げて挑んだWBC世界フライ級タイトルマッチで、アマチュア時代4戦0勝の分の悪い相手に対し気迫あふれる試合を行い、見事王者に返り咲きました。
終始笑みを絶やさない八重樫王者ですが、以前別の試合を解説者として観戦した内山王者に、八重樫拓兄の試合に押忍の魂を見た、と言わせしめる程の気迫の持ち主です。
このような両王者に、拓大ボクシング部で過ごした青春の思い出について伺う事が出来ました。
内山王者のご紹介
埼玉県の花咲徳栄高校入学と同時にボクシングを始め、その後KO率の高い派手なボクシングをする拓大スタイルに憧れ進学。1年時は補欠にも選ばれず辛かったが辛抱し、2年時からレギュラーに定着。4年時は主将として部を引っ張り、そして全日本選手権で優勝。
学生ボクシングのリーグ戦が無い期間は減量も無く、拓大の伝統であるお酒文化継承活動の指導も受けたそうです。練習の疲れをいやすべく、主に茗荷谷駅北口にある居酒屋「
今でもお酒を嗜み「ワインが美味しくて好きです」と語る横顔は謙虚そのもの。しかしその姿に防衛7回を果たした王者の自信に満ちた「しん」の強さを感じました。
内山王者は今後、防衛記録をどこまで伸ばしてくれるか楽しみです。
八重樫王者のご紹介
岩手県の黒沢尻工業高校出身。既に拓大に進学していた同郷の中川先輩(102期)を頼り入学。
茗荷谷の体育寮で過ごした4年間の集団生活は思い出が多く、中でも練習後に集合をかけられ、寮の一室で始められた宴会が懐かしい。学一の時は先輩の指示で、茗荷谷駅前の「サッポロ軒」にも良く買い出しに行かされました。
全国から集まった個性豊かな先輩・同期・後輩と切磋琢磨出来た寮での生活は、本当に貴重な体験でした、と当時を回想する。
また、内山王者とは今も一緒に筋力トレーニングを続ける関係であり、「尊敬する内山先輩が練習で自分を追い込んでいる姿を見ると、自然と気合が入る。拓大ボクシング部の先輩が後輩を指導するという伝統を背中で語っているようだ」と笑顔で語ってくれました。
八重樫王者には、これから行われる初防衛戦での必勝を期待します。
拓殖大学髙橋アフガン会 幹事長 丸山 聡(92期)