感動の北短ミュージカル!

   2014/03/13

平成25年北短ミュージカル交流①

観た人が一様に感動した、と語る評判の通称「北短ミュージカル」正式には「第29回 拓大ミュージカル」を北短学生との交流会に参加するために派遣された学部学生10人と共に観賞した。

2月16日(土)会場の北海道深川市市民文化ホール「み・ら・い」(650席)は満席の人気ぶりだった(ちなみに翌日の日曜日の公演は立ち見40人の盛況)。

ミュージカルのタイトルは「僕はいつもそばにいるよ」。ストーリーは―

服飾デザイナーの主人公・沙織は、同僚からいじめを受け人生に絶望し自殺を図る。しかし不思議な力が働き、霊界の入口で出会った少年に連れられ現世に戻る。少年の不思議な力に押され、沙織はいじめに立ち向かい、少しずつ元気と自信を取り戻して行く。仕事での成功をつかみ、前向きに歩き出したその時、少年との突然の別れが訪れる。少年はなぜ沙織を助け、現世に連れ戻したのか。沙織にしか見えないその少年の正体とは…

幻想場面もあり、またときおりみせるコミカルな場面では観客の笑いを誘い、観客を舞台に完全に引き込み、出演者の演技にくぎづけとなった。出演者は若さとエネルギーが溢れ、これが学生たちの演技か、これが僅か4か月の練習で身につけた演技か、と学生達の吸収力にただただ感心するばかりだった。学生とは思えないしっかりした舞台ぶりは、まるでプロの劇団と見間違えるほどだった。大道具、小道具そして背景などの舞台装置や照明も賞賛に値するものだった。

しかし、なんと言ってもただの素人の学生をここまで育ててくれた全体指導の福沢良一客員教授、音楽監督・脚本・作曲の土門裕之教授・北短副学長(保育科長兼務)の指導があればこそである。

今回で29回目を迎えたが、地元の深川市民からも高く評価され、温かく見守れている。観客の半分以上が深川市民、その他近隣の市町村や高校生の団体であり毎年楽しみにしている、とのことだった。今回の公演も観客と舞台が一体となり素晴らしい2時間だった。これも出演者と裏方であるスタッフの意気込みが感じられ、演技が終了し出演者、スタッフ全員(130人以上)が舞台に勢揃いし、挨拶したときは会場は万雷の拍手に包まれ、感動に涙している人も多く見られた。

なお、このミュージカルの練習・準備中の活動風景はNHKテレビ北海道でも取り上げられ生中継された。

学部学生・北短学生の交流会と北短見学

2月16日(土)、学友会主催の北短ミュージカル鑑賞派遣に参加した学部学生10人と北短(拓殖大学北海道短期大学)学生8人の交流会が行われた。

学部の10人は紅陵祭実行委員長、文化局連合会副委員長等学生のリーダー的存在の学生達。北短の8人は、昨年10月の紅陵祭にあわせた学部学生との交流会に参加した学生や、今回のミュージカルに出演した学生である。

加えてミュージカルを観賞した工藤、溝口両常務理事、篠塚北短学長、学友会北海道連合会から大館代表をはじめとするOB・OGなど計40人も出席した。

学部学生達はミュージカルにはかなり刺激されたようで、皆感動したと感想を述べた。

翌17日(日)、雪に覆われた北短校舎を見学した。北短は現在地に移って20年目を迎えていて、3階建ての校舎は規模としては小さいが、周りには実習農場や運動場もあるため、校地の総面積はグルッと約16万平方メートル(約4万8千500坪)ある。今の時期は一面の雪原であり、その広大さは実感することはできない。

北短は環境農学科、経営経済科、保育科の3科あり、約400人弱の学生が環境抜群でアットホームな雰囲気の漂うこの学舎で学んでいる。校内は各種研究室、実験室、練習室等の諸施設・設備が整えられている。

深川市は札幌から北へ約110㌔、旭川からは約30㌔のところにある、人口約2万4千人の純農業地帯であり、肥沃な土地はどのような作物にも適している。教育機関は大学は北短のみで、深川市民から温かく迎えられており、学生達も生き生きと快適で恵まれた学生生活を送っているようだ。

大内信哉(58期)

平成25年北短ミュージカル交流②平成25年北短ミュージカル交流③