2012年 阿波踊り学友会連
踊りの聖地阿波徳島。街はぞめきのリズムに包まれ拓大踊る阿呆にとって情熱がほとばしる暑い夏がやってきた。
拓大の伝統に誇りを持ち、阿波踊りを通じて拓大のPRと学友の絆を強くする為に結成した「阿波踊り学友会連」。3年目を迎えることができた今年も、全国から多くの学友に参加頂き、総勢43人がオレンジ色のハッピに身を包み興奮と熱気が渦巻く踊り天国徳島に踊り込んだ。
阿波踊り(市観光協会、徳島新聞社主催)は徳島の風土が育んだ日本を代表する大祭であり今ではブラジル、リオのカーニバルとならび世界的に有名になった。素朴で単純、自由奔放に情熱的な二拍子リズムで、踊る者、見る者、誰もが踊りの渦に巻き込まれ気持ちを明るくさせる不思議な力を持っている。毎年初夏を迎えると街はにわかに活気づき、至る所で、鉦、太鼓が夜空に鳴り響き、本番に向けて練習を重ねる光景に人々の心が浮き立ち始める。本番の8月2日~15日には延130万人の人出となり街路に設けられた演舞場、踊り広場のみならず街角に至るまで踊りの輪が咲きみだれる。
8月15日、待ちわびた拓大踊る阿呆達が、徳島ワシントンホテルプラザに続々と集結した。ハチマキと帯を丁寧に巻き、早速練習に取り掛かる。踊り指導は、有名連である本家大名連所属、徳島県副支部長 槇山忠春氏(67期)が基本から丁寧に指導した。終始和やかにたっぷり3時間。最初は皆少々ぎこちなく四苦八苦するも、やがて二拍子のリズムに手足が合い始めると、自然と笑顔もこぼれ出す。これが阿波踊りの真骨頂。初めてでも楽しく踊れる最強の二拍子。
さあ、街へ繰り出そう。徳島県支部幹事長兼阿波踊り実行委員長 濱崎大作氏(64期)より「心いくまで阿波踊りを楽しんでほしい」との挨拶の後いよいよ本番。
オレンジ色のハッピに身を包んだ拓大踊る阿呆達はさらに熱い気持ちを奮い立たせながらメイン演舞場藍場浜にさっそうと踊り込む。拓殖大学と書かれた高張提灯とのぼりを高々と掲げ、槇山忠春氏と瀬戸崎和則氏(102期)が先陣を切って踊り込む。続いて有名連の浮助連所属 古城義夫氏(67期)の独特の網打ち踊りが観客を魅了する。その横にはしなやかな女踊りを見せる眉月連所属の速水尚子さんと3年連続参加の神奈川県 松永由奈さん(95期、旧姓山口)は親子三代で踊られた。さらに、徳島県支部長 酒井宏治氏、香川県支部長 清水利隆氏(71期)につづき愛媛県支部顧問 土井田学氏(69期)愛媛県支部長 森達正氏(72期)さらにつづいて森達正氏ご子息の森貴則氏(104期)森夏枝さんが若さ溢れる踊りで盛り上げる。総勢43名の学友が四列横隊で笑顔と個性溢れるパワフルな踊りを披露し、観客を沸かせる。三味線、太鼓などの鳴り物を含め、有名連である本家大名連が我々をサポートする。「ヤットサー、ヤットサー、踊りは拓大、ヤットサー、ヤットサー」徳島県副支部長 江口浩史氏(83期)の掛け声に続き全員が連呼し、一層場を盛り上げる。
引き続き南内町演舞場に流れ込む。「ヤットサー、ヤットサー」掛け声も大きくなり、手足も揃いだした。ぞめきのリズムと一体となり、兵庫県支部 山名英夫氏(69期)、岡山県支部幹事長 日下恵介氏(69期)も溌剌とした笑顔と爽やかな汗がほとばしる。飛び交う歓声に全身で踊る喜びを表現する拓大踊る阿呆達。観客から「オリンピックでも活躍してたね」と声をかけられ、ロンドン五輪の活躍を受け継ぐかのように横隊を崩さず拓大のまとまりをここぞとばかりにアピールする。
最後に踊り込むのは紺屋町演舞場。観客の熱い視線と声援をエネルギーに、踊る楽しみを得た女性達が先頭で踊り込む。徳島県 森真弓さん、岡山県 日下秀子さん、兵庫県 山名満代さんの踊りには拓大男児を支えてきた落ち着きと品格が優雅な踊りに表れている。愛媛県 森夏枝さんもそれを引き継ぐかの如く息の合った踊りで隊列を引っぱる。後方からは東京都 矢内裕行氏(85期)、富山県 松尾樹氏(96期)も心浮き上がるリズムに躍動する。「踊りは拓大、ヤットサー、ヤットサー」鳴り響く三味線、心弾む鐘の音、轟く大音の太鼓、踊り子と観客の熱気が一体となった街を肌で感じながら踊りきる。阿波に集結した拓大踊る阿呆達の興奮は最高潮に。一年にたった一夜だけの拓大連。学友と共に踊りきった喜びと強い絆を感じながら、徳島県支部長 酒井宏治氏の掛け声のもと押忍三唱で締めくくり、今年の拓大阿波踊り学友会連は解散となった。
お礼
今回、拓大阿波踊り学友会連を結成するにあたりまして各県からのご参加、誠にありがとうございました。また、学友会本部はもとより四国連合会の皆様、各方面で御尽力を頂いた皆様方に大変感謝いたしております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
尚、来年の拓大連結成は8月14日の予定です。新たな拓大踊る阿呆が一人でも多く誕生しますよう皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。
梶達矢(95期)