地域研修レポート~留学生地域研修感想文(その1)~

   2018/11/08

平成23年度留学生地域研修①

政経学部経済学科3年 呉 受?(大韓民国)

日本に来てもう5年目になります。最初日本に来る前には日本に着いたら日本の文化を思う存分楽しもうという考えがありました。しかし、日本の生活は思ったままには行かなかったです。日本語の勉強や日本で生活するのに必要なアルバイトが精一杯なので、日本文化を経験しようと思っても無理でした。

大学に入ってから同じ生活が続き、日本での旅行はできないと思っていましたが、学校からの連絡があり、拓大の学友会の地域研修プログラムに私が選抜されたということを聞き、迷わず参加させて頂くようお願いしました。思っただけでも興奮することで、日本での初旅行になる九州は大分県津久見市への研修でした。

いよいよ8月19日出発、羽田空港には学友会の先生また一緒に今回の地域研修に参加するビレグトさん、りんさん、オクサナさんに会いました。最初は皆、少し気まずかったのですが時間が経ち、皆仲良くなって良い旅行になれるような気がしました。皆先生に挨拶し、飛行機の時間に合わせ搭乗口に向かいましたが、大雨になり飛行機の時間が遅延して不安でした。約1時間後搭乗し、飛行機は轟音を出しながら滑走路をはしり、空へ飛んでいきました。

約1時間半を飛んで着いた大分空港には、成田や羽田空港とは違う小さくて何か静かな感じでした。そこには遅れてきた私たちのためにわざわざ迎えに来てくれた石井さんが私たちを歓迎してくれました。石井さんと一緒に車に乗って津久見市にある戸髙鉱業社に向かいました。行く車中リンさんが皆を楽しませてくれました。リンさんのお陰で研修の間私たちはつまらなくなることはなかったです。

1時間半ぐらい走って着いた戸髙鉱業社には、戸髙会長が笑顔で私たちを待っていました。会長に挨拶をした私たちは、2日間泊まるホテルに行き、少し休んでから夕食を共にするローターアクトクラブの方々に会い、初めて見る私たちを暖かく優しくしてくれて本当にうれしかったです。日本に5年間いる中で、社会人と会う機会は全然なかったのですが、新鮮な経験で津久見のおいしい料理も食べられて本当によかったです。

2日目の朝から地域研修が始まり、戸髙鉱業社の主な仕事である石灰石を採掘する鉱山に行って石灰石の鉱山を見学しました。鉱山と聞き、洞窟があるのかと思いましたが、それは自分の完全な勘違いでした。山の幅は約3キロあり、大きな階段のような石灰石の鉱山でした。鉱山を見学でき、本当にいい経験になりました。それ以外にも国宝石仏、鍾乳洞に行き、良い経験ができ、うれしかったです。その夜は津久見扇子踊りがあり、天気が悪くて心配しましたが、幸いにも夜になったら天気がよくなり、扇子踊りができました。初めて着る浴衣で祭りに参加しましたが、扇子踊りは思ったより難しかったです。踊りは段々慣れて楽しくなりました。日本人と共に祭りに参加でき、本当に嬉しかったです。扇子踊りは私の一生の思い出になります。

次の日、私たちは花公園に行きました。雨が酷くて駄目かなと思いましたが、リンさん、オクサナさんはすごく嬉しそうな顔して花公園のあちこちで写真を撮りながら楽しい時間を送りました。お陰で男の子は荷物がかりになってしまいました。昼は焼肉をおなかいっぱい食べ嬉しかったです。昼を食べてから大観峰に行き、先程まで悪かった天気がよくなり、大観峰から見る田舎の風景は最高でした。大観峰を見て、車に戻ると大雨が降り始めました。なかなかいい運が続き、皆話しながら楽しそうでした。その後、湯布院のホテルに行き、チェックインしてから地鳥等の料理を食べながら、石井さんと韓国のお酒文化、また、韓国の爆弾酒について話し、楽しい時間を過ごしました。最後に皆でカラオケにも行き、歌ってすごく楽しかったです。

最後の日、今日は東京に帰る日だと考えたら何か気持ちが重い感じがしました。そのせいか大吊橋、水族館に行っても笑っていましたが心の底が変な感じでした。大分空港に着いて最後の地域研修での夕食を食べながら、この3泊4日間についてもう一度思い出しながら、楽しかった記憶を焼き付け、この後の東京での生活を頑張ろうと心の念を押しました。

石井さんとの挨拶を最後に、東京行きの飛行機に乗り、旅行の疲れか少し寝て、目を覚めたら飛行機は滑走路に後ろのタイヤを着けながら大きく揺れていました。これで夢のような地域研修は終わりました。

この地域研修で本当にいい思い出を残すことができて拓大の学友会の皆さん、地域研修の間ずっと私たちの面倒を見てくれた石井さん、戸髙会長に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。