グアムホテルインターンシップの報告(村田 智也)

   2014/03/27

村田 智也

この2週間、私はこのグアムインターシップを通して外国で働くことの厳しさ・現地の人々との言葉の壁・新しい場所で新しい仲間との生活を体験させて頂きました。私はこの研修が始まるまで自分がグアムという地で2週間ちゃんと研修をやっていけるのか不安でした。そして不安と緊張を抱えたまま入国して空港見学をした後、私が研修するレオパレスリゾートグアムのホテル・ベルヴェデーレに到着しました。

到着した後、ホテルの副支配人の関根さんと2週間私たちのお世話をして頂いたアシスタントマネージャーの柳町さんからホテルの仕事をするにあたっての注意事項の説明をして頂きました。ここでは主にセクシャルハラスメントの事やお客様に対する言葉使いや態度などを学びました。まずセクシャルハラスメントの事では、人種・肌の色など日本よりも深刻な問題があり従業員の中や従業員とお客様の間でも揉め事があることを知りアメリカの法律がこの問題を厳しく取り締まっている事を学びました。次に態度や言葉使いの事では、アメリカはホテルに泊まる際従業員にチップを渡す光景やベッドメイキングをする際にお客様がチップを枕元などに置いていく光景をよく目にします。もしお客様が自分にチップを差し出していた場合その行為を断ることはお客様に失礼なので基本的に受け取ることが大切です。また言葉では、「そうでございますか」は正しい敬語ではなく「さようでございますか」が正しい敬語だということも学びました。

説明会の後に親睦会を含めた食事会を開いて頂きました。2日目にホテル見学をさせて頂き3日目が仕事の初日でした。仕事内容はインフォメーションデスクを2日間とハウスキーピング2日間とフロントデスク3日間を体験させて頂きました。最初はインフォメーションデスクの2日間でした。ここでの仕事内容は日本人のお客様からのクレームをフロントに伝えたり、その日にチェックインする人の資料と部屋のカギがちゃんと入っているかの確認作業と次の日にチェックインするお客様の帰国案内などの資料作りなどを体験させて頂きました。

1日の休暇を頂き次の仕事は3日間のフロントデスクの仕事でした。ホテルの顔であり全ての情報・クレームがフロントに集まります。また施設内を循環しているバンを呼ぶ仕事、お客様を向かい入れ荷物を運ぶ「ベル」という仕事もフロントデスクの3日間で体験させて頂きました。かかってくる電話の8割は外国の方で全て英語なので聞き取れないため、電話を取っても他の従業員の方々に代わることしかできないので助けて頂いた従業員の方々に対して申し訳ない気持ちとともに心が折れてしまいました。唯一出来たことはバンを呼ぶことだけでした。しかし電話を取る回数を増やしていくうちに若干ではありますが耳が英語に慣れているのかなっていう様にも思いました。逆に嬉しい出来事もあり、日本のお客様も含め笑顔で挨拶をしたら名前を覚えていて下さり、次回会ったときに声をかけて下さる方が日本人に限らず現地の人々にもいました。このようなことは仕事をしている上で励みになり、挨拶は何処にいても基本なことだが改めて大切なことだと思いました。

そして1日の休暇を頂き、最後の仕事にハウスキーピングを2日間体験させて頂きました。この仕事は、主に部屋の清掃やベッドメイキングといったお客様の前では仕事をせずに裏方の仕事でした。この仕事は全員が現地の方々なので日本人が一人もいませんでした。普通他の部署の上の人はほとんど人々が日本の方々だったのに対し、ここのハウスキーピングの部署は上の方も現地の方でした。なのでこの研修の中でコミュニケーションの取り方に一番困ったのはこの時かもしれません。しかし、従業員の方々は優しくておもしろい人ばかりでした。

そしてもう一つこの仕事をしていて思ったことがあります。それは最初の方でも述べましたが、アメリカにはチップというものがあります。ベッドメイキングのために部屋に入り枕元に1ドルでも置いてあったらすごくうれしく思いました。私たちはチップを置く側になることはあるとしてもチップを頂く側にはなることはアメリカのホテルで働いてない限りないことだと思います。このような貴重な体験をして大変嬉しく思いました。そして1日の休暇を頂き翌日には他のブランドホテルを見学しに行きました。どこのホテルもやはりフロントロビーはきれいで、全てのホテルで眺められる海はまさに絶景でした。そしてその夜にはグアムのお祭りとも言われているチャモロビレッジにみんなで行き、そこでグアムの伝統品などを見て次に日に帰ってきました。3日間の休みも一緒の休みの人たちでグアムの観光名所に行ったりして楽しみました。

私たちが研修させて頂いたホテルでは時給620円と日本では決して高いとは言えない給料で現地の人々は働いていると聞きました。でもみんな平気で10時間とかの労働をこなしていました。私は初め「なぜこんなに忙しいのに時給は高くなくてみんなはやっていけるのだろう?」と思っていました。こんなことを言っては現地スタッフの方々に怒られてしまいますが。しかし2週間働かせて頂いてその理由がだんだん分かってきました。みなさんいつも楽しそうで堅苦しくなくフレンドリーで元気で一緒に働いていた私も元気を頂き楽しく仕事をすることが出来ました。私はこの研修でここでは書ききれないほどのことを学び得ることが出来ました。この研修で学んだことをこれからの自分の人生に役立てて生きていきたいなと思いました。レオパレスのみなさまをはじめ学校の先生や一緒に研修を受けた仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。