史上初の柔道父子メダリスト 金の秋本啓之を育てた勝則さん
世界柔道選手権大会(9月9~13日、東京)の男子73㎏金メダル秋本啓之5段(24=了徳寺学園職員)の父親は拓大75期の秋本勝則氏だ。世界の柔道史上初の親子メダリストということで各紙一斉に書いた。勝則氏は75年、ウィーンの第9回大会で蔵本孝二氏(72期、当時神奈川県警)と並んで銅メダルを獲得している。今回初めて子が父を抜いて世界の頂点に立ったが「技のさえでは、まだ父を超えていない」と昔を知る関係者の評だ。この大会、秋本啓之は背負い投げと押さえ込みで無類の強みを発揮。元ロサンゼルスオリンピック60㎏金の細川伸二氏も日刊スポーツ誌上で「柔道には寝技があることを示してくれた1日だった」と評した。父勝則氏は立っても寝ても抜群だった。血筋は争えない。
また女子63㎏銀メダル田中美衣を指導した仙台大学の南條監督夫妻(62期南條恒興氏)の父親も愛媛県松山市在住で拓大柔道部出身である。