大分県の美しさ ~大分ホームステイ報告(その2)~
前期試験があっという間に過ぎ、日本に来てから大学生としての初めての夏休みがようやく始まりましたが、試験の勉強で夏休みの予定は立てる暇がありませんでした。そうしたら学生主事室の方に呼ばれ、拓殖大学の卒業生である戸髙鉱業社の会長と学友会が主催する、8月の22日から25日の九州大分県津久見市への留学生ホームステイに参加しませんかと誘われました。来日してから九州へ行ってみたかった私は参加することが出来て、とてもうれしかったです。ホームステイの前に学友会の先輩方と会い、ホームステイについて説明やいろんな情報いただいたので、不安などの気もちが消えました。
8月22日が来ました。11時35分羽田空港から他の3人の拓殖大学の留学生と4人で飛行機に乗って大分空港へ向かって出発しました。大分空港には戸髙鉱業社の社員である浅川先輩と石井さんが迎えに来てくださいました。大分空港から出た瞬間、今まで日本で見たことがなかった自然の景色に驚きました。山と海に囲まれていて、今まで東京の景色に慣れていた私にとって、自分の持っていた日本のイメージとは全然違う風景を見ました。石灰石とセメントは津久見市の中心的産業で、石灰やセメントを運ぶ専用船を見かけました。この1日目の昼には戸髙鉱業の会長さんに挨拶に行きました。夜には会長さんやローターアクトクラブの方々、拓殖大学の卒業生の先輩方とおいしい食事をいただきながら交流ができ、現在も先輩方の時代も拓殖大学が変わらないという話もしました。最初の日から町の方々から暖かい歓迎を受けて、町の人々、誰もが知り合いなのを見て、温くて大家族のように感じました。
2日目は、戸髙鉱業の見学が中心でした。戸髙鉱山三区事務所でビデオを見て、原石から製品へ石灰石が上質商品として生まれ変わるまでの詳しい説明をいただき、鉱山切羽見学に行きました。初めて実際の現場に立ち、切羽にとても驚きました、鉱山に囲まれている中で巨大な直径15センチのドリルで15メートルの穴をあけ、また人の4倍ぐらい高さのショベルローダーに驚きました。約100トンに積み込まれるダンプカーに乗る機会をいただいて、とてもうれしかったです。戸髙鉱業社見学してから風連鍾乳洞へ行きました。別の世界のように美しい鍾乳石形を見ることができました。午後6時30分から一番楽しみしていた扇子踊りの始まりです。今年新調した浴衣を着せていただいて戸髙鉱業の社員の方々と、400年歴史持つ第45回津久見市民扇子踊り大会に参加しました。最初は難しかったのですが、だんだん慣れて来て、町の人々が集まって一緒に楽しく踊りました。
3日目には朝から津久見市を出て、有名な由布院へ向かいました。その前に臼杵石仏で石仏を見ました。昼食には石焼ピザをいただきました。とても美味しかったです。それから、久住花公園できれいな花を見てから熊本県にある阿蘇大歓望で美しい山々に囲まれました。自然界は息ができないほど感動しました。由布院では由布院倶楽部に泊まりました。
4日目には、あっという間に四日間が過ぎて寂しかったです。由布院倶楽部からうみたまごという大分マリーンパレス水族館へ行きました。大分県の海の動物たちと触れ合ってから、橋を渡って、高崎山で可愛い猿たちに会いました。その後は、残念なことに大分空港へ出発、東京へ戻らなければなりませんでした。
13回目の留学生ホームステイに参加させていただいて、誠にありがとうございました。ほんとによかったです。日本の1つの町の文化、自然、人々と触れ合うことができて、とてもいい経験になりました。大分県、滞在中に面倒見てくれた戸髙鉱業社員の皆さま、拓殖大学の学友会の先輩方、学生主事室の方々も心から感謝しております。私もいつか戸髙鉱業の会長さんのように学生を招いて少しでも自分の町の文化を紹介したいと思います。皆さんのおかげで最高の夏休みを過ごしました。
政経学部 経済学科 1年 ハラハップ アウティナ