開拓科20期会 50年の歴史に幕
昭和19年4月、拓殖専門学校開拓科に入学した者で結成される「拓大開拓科20期会」は、昭和40年10月に渋谷駅前の「鳥八」で開催されてから50年になる歴史がありますが、会員の老齢化のため幕を閉じることになりました。
昭和18年10月に文化系大学生の徴兵猶予の制度が廃止されたため、昭和19年から旧制大学の文化系の予科、高等学校の募集は中止になりました。したがって、拓殖大学にあっても昭和19年度、20年度は専門学校令による専門部のみの募集となり「開拓科」「経営科」「司政科」の3学科の募集がありました。
昭和40年10月、通産省勤務の安田武雄と国税局を退職し税理士となった関根一夫とが発起人となり、渋谷駅前「鳥八」で第1回の開拓科20期会が開催され、福島県から氏家伝を迎え11人が参加しました。
翌41年11月には、戦後大学の専務理事であった熊埜御堂健児先輩経営の「新宿雅殿」で開催され、神戸市から石原琢が上京し参加者14人となりました。
昭和42年6月、「鳥八」での開催には、宮城県気仙沼市から佐藤順治、菊田栄男が初参加し14人が出席しました。
昭和61年5月、菊田栄男の出生地である気仙沼市大島「とらや」で初めて一泊旅行での開拓科20期会が開催され、開拓科15人、司政科2人計17人が参加しました。
平成4年6月、思い出の宮城県遠刈田温泉(昭和20年春、農兵隊幹部の養成訓練を受けた)での開催には、開拓科26人、司政科2人、商科1人、計29人の参加があり、28回の一泊旅行のうち一番の盛会でした。
一泊旅行になってからの開催地は次の通りです。
- 昭和61年5月 気仙沼市
- 昭和62年6月 神戸市
- 昭和63年6月 会津若松市
- 平成元年6月 花巻温泉
- 平成 2年6月 宇奈月温泉
- 平成 3年6月 京都市
- 平成 4年6月 遠刈田温泉
- 平成 5年6月 熱海温泉
- 平成 6年6月 長崎市
- 平成 7年6月 千葉県小湊
- 平成 8年6月 岩室温泉
- 平成 9年6月 神戸市
- 平成10年6月 遠刈田温泉
- 平成11年6月 熱海温泉
- 平成12年6月 大仁温泉
- 平成13年6月 箱根温泉
- 平成14年6月 湯河原温泉
- 平成15年6月 越後湯沢
- 平成16年6月 熱海温泉
- 平成17年6月 伊東温泉
- 平成18年6月 箱根温泉
- 平成19年6月 熱海温泉
- 平成20年6月 〃
- 平成21年6月 〃
- 平成22年6月 〃
- 平成23年6月 〃
- 平成24年6月 〃
- 平成25年6月 〃
関根一夫
開拓科20期会の解散に伴い、残余財産100,331円を拓殖大学学友会にご寄付いただきました。深く感謝いたします。