勇者は語らず
木本あきら(幻冬舎、1,200円+税)
日本(ふるさと)から遠く離れたインドネシアの地に、骨を埋めた兵士たちがいる。これは、異国の独立戦争に命をかけた日本兵の、汗と血と涙の記録。
日本が終戦を迎えた1945年、インドネシアではオランダからの独立を目指した戦争が本格化しようとしていた。母国を離れインドネシアに駐留している高木中尉を中心とした1000人の日本軍は、その独立戦争に巻き込まれることとなる。彼らは、祖国ではない国に骨を埋めることを自ら希望し、他国の戦争に命をかけたのだった。
アジア激動の時代を駆け抜けた男たちを描く、ノンフィクション小説!
木本あきら(木本昱)
昭和17年中国北京に生まれ、北海道斜里郡清里町で育つ。6年間の陸上自衛隊勤務を経て、アメリカミシガン州マキノウカレッジでMRA(道徳再武装)研修。東洋大学、拓殖大学(短大26回)で学ぶ。その後、プラントエンジニアとしてトリニダード・トバゴ、リビア、カタール、エジプト、アルジェリア、インドネシアなどで約25年間駐在。現在、拓殖大学客員教授(国際関係論)、短歌結社「まひる野」同人、予備役ブルーリボンの会幹事。著書「歌集アラビアの詩(うた)」(角川書店)「日本の女は死んだ」(日新報道)など。