111年前の拓大遺跡見つけた!

   2014/03/26

111年前の拓大遺跡①

文京キャンパスS館西側を文京区教育委員会が文化財遺跡発掘調査した。特に今回は江戸末期戸田淡路守(1万3千石大名)下屋敷の遺跡は見つからなかったが、「これは何だろう?」と母校再開発事業部(鵜木部長・志波担当)に質問があったとか。地下約50㎝に煉瓦の敷石(畳1畳分)―これは江戸時代のものにあらず。

これを創立百年史編纂室協力員の宮澤が「明治34年、台湾協会学校(のち拓大)校舎を建てた際、正面玄関を抜けて校舎中央裏口、その通路の先の小使い室(用務員)にのみ、湯沸かし所が出来た。桂太郎校長や、児玉源太郎大将はじめ来賓教職員生徒に茶湯を提供する湯沸かし所。つまり全木造建築物の中で唯一の火を使う場所。このため防火防壁用に用いたカマドの煉瓦」と断定した。

旧校舎は1932(昭和7)年、現在のA館完成を機に解体したが、80年ぶりに地上に現れた。建造以来111年。旧校舎図とA館位置の相互関係をを確認して推理断定を下した結果である。

百年史編纂室

111年前の拓大遺跡②