大分県への研修旅行~平成27年度留学生地域研修感想文(大分班その2)~

   2018/11/08

平成27年度留学生地域研修感想文(大分班)③

国際学部 国際学科 3年 李 龍(イ ヨン)(韓国)

3年目の大学での夏休みの中、思ってもいなかったチャンスと会い、8月21日から24日まで三泊四日の大分県へ研修に参加することになった。日本に留学に来て3年も立つものの、今まで自分がいる東京以外は行ったことがなかったので、この研修をものすごく楽しみであり、初めての体験がたくさんあった素晴らしい日々だった。

出発日の8月21日、研修の説明会で初めて会った3人の留学生たちと合流、初めて日本国内便に乗って1時間半ほど移動し、今回の研修の目的地であった大分に到着できた。そして四日間ずっと私たちを案内してくださったり、移動するたび車の運転をしてくださった本当に色々とお世話になった高崎さんと吉良さんが大分空港で迎えてくださった。大分の有名な特産品、食べ物、お土産など、いろんな私たちの難解な質問にも丁寧に詳しく教えてくださって今回の研修にすごく頼りになる方々だった。

空港で食事をしながら四日間のスケジュールを確認後、戸髙鉱業社へ移動した。そこで戸髙会長に挨拶してから交流会に参加した。戸髙会長を含む多くの拓殖大学の大先輩の方々と関係者の方々の前での自己紹介は、人見知りである自分にはかなりの勇気が必要だった。交流会のため準備されていた美味しい料理を食べながら交流会の雰囲気も盛り上がっていく中、色んな方々と話をする機会が多かった。マスコミの影響もあり、仲がいいとは断言できないのが日本と韓国の現在の関係である。だから初対面の日本の方との出会いの際は、いつも心の中では不安を感じることが多い。しかし今回の交流会に参加した方々は自ら自分に先に声をかけてくださったり、韓国へ旅行に行った時の話や日本での生活、留学生活への応援など楽しくお話しすることができた。

この研修で扇子踊りに参加、水族館、イルカパフォーマンス観覧など様々な体験をしたがその中でも最も思い出に残っているのは二日目の戸髙鉱業社の現場見学である。主に石灰石を採掘する戸髙鉱業社の現場は予想していたよりはるかに巨大な規模であることに驚いた。私たちは車で採掘現場周辺を回りながら全体的な現場の様子を確認することができた。

平成27年度留学生地域研修感想文(大分班)④

また採掘の原理や手順などをビデオで見ることで理解を深めた。人力を中心に採掘しているだろうという自分の予想とは違い、ほぼ全システムが機械化されていて、採掘作業時間は決まっているものの、石灰石を求める多くの企業たちの都合に合わせるために中央管理室で24時間体制で輸送作業が行われていた。また採掘時に起きる騒音や塵などを防ぐために採掘した石灰石は地下の施設に運ばれ、トンネル型のベルトコンベヤーを通して海岸まで運搬されたり、採掘現場を出入りする車は、出入りする際必ず水で洗車しなければならないなど、美しい大分の環境を考え守るための努力をいろんなところで見て深く印象に残った。

この研修を通して一緒に行ったメンバーたちとはもちろん、多くの日本の方々と交流することができた。自分はこの交流が研修の一番の目的だったため、すごく勉強になり満足の高い体験だった。

このような素晴らしい機会に参加させてくださった拓殖大学の学友会、四日間私たちを案内してくださった高崎さんと吉良さんに感謝をします。ありがとうございました。