海外で活躍する卒業生 第8話 木村重男(70期、カナダ トロント)

   2014/04/12

海外で活躍する卒業生 第8話①

剣道部元主将、Japanese restaurant「銀杏」オーナー

木村先輩は1972年に卒業し、日本文化である剣道を世界に広げるという想いを込め、173年にカナダ トロントに渡った。1980年にはカナダ トロント 剣道クラブ(TKC)を立ちげ、日本を初め、アメリカ、フランス南米など世界各国に遠征し、現在では世界的に活する道場となった。

今回、7月30、31日とTKCの30周年記念セレモニーを開催することになり、アメリカ、ランス、ベルギー、日本、スイスなど世界各国から150人ほどの剣道家がカナダ・トロント集結した。30mもあるトロント剣道クラブ30周年記念の垂れ幕の下に各国の国旗と拓殖学学友会トロント支部旗を掲げ、千葉先生(警視庁名誉師範、範士8段)の御指導のもとと形の講習会が午前中行われた。千葉先生のユーモアある御指導はまるで言葉の壁を感させないほどに誰もが首を縦に振り、理解し、大いに学んだ講習会になったと強く感じた。その後、午後より式典を開始。始めに日本領事館、オンタリオ州政府、カナダ剣道連盟オンタリオ剣道連盟、千葉仁先生(警視庁名誉師範、範師8段)より祝辞をいただき、地の小学生から東日本大震災へ千羽鶴の贈呈と応援メッセージを頂戴し、その心温かさに動した。最初の演武として千葉先生と木村重男先輩による日本剣道型。そして小杉先生(形、剣道7段、居合道6段)による無双神殿流奥伝5本、トロント剣道クラブ居合道部によ制定居合7本、小杉先生による試し切り、そして最後に日本でも安易に見ることのできい7段8段の先生方による立会い。私自身とくに興奮したのは千葉先生の上段での立会いった。その立会いに参加者全員が息を凝らして見て学んだ。

30周年記念で試合をするケースが多く見られる中、もっと剣道や日本の武道についてってほしいという木村先輩の熱い想いが今回のセレモニーという形に創り出し、非常に意義な記念セレモニーとなった。その夜は木村先輩が経営する日本食レストランで懇親をし、国際的交流が絶えない最高の1日となった。次の日も千葉先生の熱気溢れる御指のもと技の講習と総勢150人での稽古会で幕を閉じた。剣道を志す人にとって最高の2日になったに違いない。


私は、今ワーキングホリデーでカナダトロントに来ています。カナダでは言葉も違えば文化、習慣、物の考え方の違う人々が多く生活しています。個々の意識が非常に強く、調性というものを知らない人も中にはいます。そのような人々にどのように剣道を教えどのように剣道を広め、どのようにまとめていったのか、これから1年間学んでいきたと心から思っています。今回、初対面である私を快く受け入れて下さった木村先輩の人柄また先輩と後輩ということで繋がる拓殖大学の縁の強さに感謝、感激しています。私も界の多くの人と剣道を通して、世界の人々と共に人として成長していきたいと心から思ます。木村先輩のように拓殖大学の後輩を快く歓迎できるような人間になりたいと思いす。

剣道部元主将 葛西 尚希(103期)

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