昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ

 

表紙

澤宮 優(集英社文庫、600円+税)
12月25日発売

作者は戦後生まれで青学大卒。彼の母校が初めて箱根路を走ったのは昭和18年。大東亜戦争で日本軍が苦戦を続け、このため全国の大学専門学校の理工学科以外が学徒出陣となり、スポーツどころではない。すでに各大会は昭和15年に中止。駅伝だけは「紀元二千六百年靖国神社・箱根神社間往復関東学徒鍛錬継走大会」と名を変えて実行許可となった。

青学は、まだ大学ではない。専門部だった。しかし、これが最初のスタートだ。11校参加してビリは青学、10位拓大にも大差をつけられた。筆者は、この時の資料を探り、先輩たちを捜し、今回の出版となった。拓大の宮澤正幸にも取材が重なった。戦争末期と学徒出陣そして戦死―。いま箱根駅伝は真っ盛りだが、苦境時代の歴史を読んで学ぶべきだ。(M)

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。