月刊Hanada 初春特大号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、950円)
12月26日発売
早くも2021年2月号が出回った。全367ページ中に<習近平中国の暴走を許すな!>の総力大特集が92ページ。全体の4分の1を占める。故阿南惟正さん(東大柔道部、元新日鉄副社長―拓殖大学理事)が2年前か3年前、初めて本誌を読んだあと「正論(産経新聞社)の上を行くね」と目を丸くなさったことを思い出すような強気の編集に感嘆する。フロントページで、日本共産党の志位和夫委員長が「大国主義、覇権主義にものも言えない服従外交でいいのか」と日本政府の対中姿勢を批判したことを取り上げた。尖閣諸島に日本漁船は近づくな―の王毅外交部長(外相)に、茂木外相が一言も抗議しなかった一件だ。同様の怒りが別の筆者からも出ている。
櫻井よしこジャーナリストも駐日中国大使館のホームページ日本語で発表した孔大使論文について「虚偽満載、政府・外務省は、なぜ黙っているのか!」と孔大使論文を全文一挙掲載の挙に出なすった。
お話しかわって「今年も(コロナ以外に)いろいろあったのだ」(高田文夫)とか「エンドロールはまだ早い」(なべおさみ)両氏の芸能お楽しみページは見逃せない。それどころか「小室圭・佳代母子の不可解すぎる履歴書」(八幡和郎)の持参金問題とか、とても全部を紹介しきれない。が、平川祐弘東大名誉教授の連載(30)は、毎号お読みになって然るべし。(M)