月刊Hanada 7月初夏号
花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、840円)
総力大特集 安倍政権はなぜ強い―の中に「あらゆる難局に対応できる大宰相」(鈴木宗男=新党大地代表)と強い確信を持って断言した8ページ分が読ませる。拓大政経学部卒(68期)衆議院議員時代に防衛・外務政務次官から国務大臣北海道・沖縄開発庁長官、官房副長官など歴任しながら17年前に野党やメディアのバッシング嵐を前に退陣した人だ。この時、いかにメディアというものが信用できないかを痛切に感じさせた。そのムネオが「2020東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーを色丹島からスタートさせたい」夢も語る。
堤=久保両ジャーナリストの問答は―麻生の「セクハラ罪発言」その通りじゃないか―がおもしろい。文中(「ピンハネの女王」辻元)(テレ朝が謝罪しろ)の小見出しにもつられて読んだ。作家・西村眞の連載⑲「伊藤博文」は日露戦争から4年後のハルビン駅頭で韓国人に暗殺された。この明治の元勲は、女のゴシップ数知れない。今の週刊誌・テレビだったら大喜びだろう。
集中連載「朝鮮人は不幸だったのか⑨女たちの体験」(鄭大均=首都大学東京名誉教授)と、潜入レポート「生前・遺品整理の過酷な現場」(笹井恵里子=ジャーナリスト)は、お勧め。特に後者は俗称ゴミ屋敷。悪徳業者が高額料金請求まで、しっかり読むこと。
笹川スポーツ財団「スポーツ歴史の検証」(1964東京オリンピック・パラリンピック大会を支えてきた人びと)=非売品と、6月5日発売の月刊「潮」にも拓大出身者が登場する。(M)