月刊Hanada4月春信号

 

表紙Amazonで買う

花田紀凱 責任編集(飛鳥新社、840円)

速攻グラビア 羽生・宇野・高梨

グラビア特集1を開いてびっくり。羽生結弦オリンピック2連覇達成!が10ページ巻頭を飾る。週刊誌・新聞も顔負けの早ワザと感服した。羽生と並んで銀メダルの宇野昌磨の金銀メダル授与式まで。おまけに2009年11月、全日本ジュニア選手権で左から中村健人、羽生そしてまだ幼い宇野と9年前の歴史を語る一幅がステキだ。

グラビア特集2を飾った9点は、女子の<高梨沙羅 不屈の銅メダル>で締めた。25日に終わったばかりのピョンチャン冬季オリンピック大会の感動が活きたまま胸によみがえってきた。

金正恩が金メダルだ

堤堯×久保紘之ジャーナリスト蒟蒻問答第142回は「“平壌”五輪 金正恩が金メダルだ」もタイムリーだった。両氏の言いたい放題は久保氏の「慰安婦とは、要するに売春婦。生活のためと人前で言える女性はいませんよ」「戦後日本だって連合軍進駐にあたって政府が集めた」菊池章子の流行歌「こんな女に誰がした」は本当に胸が痛む内容だった。堤氏(元文春編集長)は「文在寅は北の工作員といった方がいい感じさえする」と言い放った。

サトウハチローと茗荷谷

なべおさみ「エンドロールはまだ早い」第15回は<デボラ・カー>だ。1921スコットランド生まれ。浅田次郎「開通九十周年わが愛する地下鉄」は、作家の目で見た地下鉄史で、たとえば丸ノ内線は昭和29年1月に池袋-御茶ノ水間だけが開業する。その日の朝、茗荷谷駅ではPR紙が配られた。地元出身の詩人サトーハチローが「その町は実に不思議な町でした」と坂が多いことや、子供達が拓大生と遊んだ話など、エピソード満載で描いていた。(M)