前田太二氏、カイラス山巡礼登山行う

 

カイラス山巡礼登山①カイラス山巡礼登山②

8月14日(金)日本拳法OB会前田太二会長(70期)が、ヒマラヤ山脈の西にそびえるカイラス山(チベット名カン・リンポチェ峰、6,656m)の聖地巡礼ルート52㎞を3日で踏破しました。

この山はヒンドゥー教、チベット仏教、ボン教の聖地で、その頂には未だ誰も足を踏み入れていません。1900(明治33)年、僧侶(仏教学者)で探検家でもある河口慧海(えかい)が日本人として初めて鎖国中のチベットに入国を果たし、カイラス山を巡礼しています。また、1905(明治38)年にスウェーデン人探検家スウェン・ヘディンはインダス川源流の水源域を探検しました。前田先輩も今回その源流を覗くという貴重な体験をされました。

最高到達地点ドルマ・ラ峠(5668m)での校歌斉唱、オス三唱は残念ながら高度障害の影響で叶いませんでしたが、拓大旗を掲げ、拓大精神が世界平和に通じることを念じて「タルチョ」(伝統の祈祷旗・仏法が風に乗って拡がることを願う)「ルンタ」(経文)をお供えしたそうです。

過酷な登山を成し遂げた先輩は実に活動的で、日頃から国内の山々を巡る登山愛好家であり、また出身の山梨県都留市でNPO法人を立ち上げ、積極的に地域や海外のボランティア活動に取り組んでおり、大変立派であると思います。まさに中高年の鑑といえるのではないでしょうか。こうした先輩の仏心なる行動に敬意を表すると共に、後輩へ指針となるべく拓大OBとしての矜持を示されたのではないかと思います。

川越修(76期)