香港研修旅行感想文その3 岩瀬 健一

   2019/05/10

商学部国際ビジネス学科1年 岩瀬 健一

香港の先輩や学生との交流について

三泊四日という期間の中で、とても刺激を受けたことが3点あります。

1点目は香港理工大学の学生たちと交流をしたことです。香港理工大学の学生は日本語を話すことが上手で大変驚きました。話を聞いたところ、日本に留学の経験はなく、毎日日本語の勉強をしているということでした。そのことを聞き、私は何をやるにも自分のやる気次第であり、いかに自分を追い込むかが大切だということを感じました。私は人とコミュニケーションをとることがとても好きです。他人は自分とは違う考えがあると思います。他人の話を聞くことで、新たなひらめきや自分の中の価値観や概念を変化することができると強く思うからです。しかし、私は日本語でないとコミュニケーションをとることができません。日本語だけでなく違う国の言語で会話をすることができれば、海外の人とコミュニケーションをとることができます。今後私は香港理工大学の学生を見習い、英語に力を入れたいと思いました。

2点目は、香港に在住をされる日本人の方たちと交流をしたことです。交流をしたときに感じたことは、福島先輩に対する気配りです。福島先輩の飲み物を注いで差し上げることや座る前に椅子を引いて差し上げることなど、さりげない気配りがとてもしっかりしていました。テーブルマナーも上品で私も見習わなければならないことだと強く感じました。また、食事の際に吉田龍之介さんという方からお話を伺いました。吉田龍之介さんはビジネスをしていくうえで、「国による上座や下座といった席の位置の違いや、礼儀作法を把握しておくこと。そして、目上の方にお世話になったら、帰った後にお礼のメールを必ず送ることが大切だ。」とおっしゃっていました。そのお話を聞き、私はこうしたことがよい人間関係を築いていくために大切なことだと思いました。こうしたことを徹底し、マナーも学びたいと強く思いました。

3点目は、宮松先輩の会社「GOGOFOODS」を見学したことです。日本の食べ物や食文化を世界に伝えるために、日本から仕入れた食材を、香港やシンガポール、マカオ、上海の飲食店やホテルに卸すビジネスをされていました。「やるからには負けたくない」という強い信念を持っておられ、とてもやる気に満ち溢れた先輩でした。仕事を頑張り続けることができる理由は「自分の好きなことをビジネスにしているから頑張れる」ということや、「スタッフや周りの人たちから信頼されているからだ」とおっしゃっていました。私も好きなことを仕事にしたいと以前から強く思っていたので、憧れになりました。今後はこの四日間で受けた刺激を忘れないように大学生活を送りたいです。

プログラムに参加して思うこと

研修を経て、海外で働くということに興味と関心を持つことができました。この研修に参加する以前は海外で働く人に出会ったことがなく、海外で働くということを理解していませんでした。しかし、香港で活躍をされる拓殖大学の先輩方とお会いし、お話を伺ったことで、海外で働く上で大切なことを教えていただきました。それは、宮松先輩がおっしゃった「スタッフや周りの人たちから信頼を得る」ということです。海外で信用を得ることはとても大変です。香港の文化や社会を理解しなければ、信頼されるどころか非難されてしまうのです。海外で働くならば異国の文化や社会をきちんと理解し、貢献することが信頼を得るために必要なのではないかと強く感じました。

私は、香港研修二日目に香港理工大学の学生のコニーさんと友人になり、連絡先を交換しました。彼女と話して感じたことは、自分の国のことを真剣に考えているということです。その理由は、香港から帰国をして数週間が経った頃、香港の学生たちがデモを起こしているのをテレビで見ました。香港は現在、政治の在り方が大きく変化しようとし、資本主義から共産主義に変化をしようとしています。そのニュースを見た後にコニーさんにデモの話を聞きました。彼女は「意見はみんなバラバラだが、若い人たちは従来からある資本主義に賛成をしている人が多い」と言っていました。おそらく、頑張った分だけの成果を得ることができる資本主義のほうが、若者たちにとって、ふさわしいと感じた人が多いからだと思います。香港理工大学の学生たちも何人かがデモに参加をしていて、今も戦っていると教えてくれました。その話を聞き、香港の学生たちは自分の国をしっかりと考えている若者がたくさんいると感じました。その一方で、私は日本のニュースや新聞をよく見ずに生活をしていて、あまり母国の情報を理解していませんでした。今後は香港の学生たちを見習い、自分の国に関する考えや問題を理解し、今後の日本について真剣に考えることができる人間になりたいと思います。

最後に印象に残ったことは歓迎会で福島先輩がおっしゃった、「質実剛健・謙虚にしておごらず」という言葉です。香港で伺った時はよくわからなかったのですが、帰国後調べた所、飾り気がなく、まじめで、心や体が強くたくましく、内に燃えるような情熱や闘争心を持っていて、成功を収め、地位を得ることができても謙虚で控えめな人であり続けるという意味でした。私は、福島先輩が何事に対しても調子に乗った態度を取らずに、常に冷静で謙虚に学ぶ精神をもつということが大事であるとおっしゃったのだと思いました。これまでの私は、他人より優れている点があると調子に乗ってしまい、余裕を持ってしまったのですが、今後はこの言葉を念頭に置き、常に冷静で、謙虚でたくましい人間になっていこうと思います。

最後にこの研修でお世話になった福島先輩をはじめとする諸先輩方、香港に在住をされる日本人の皆様、香港理工大学の学生の皆さん、三泊四日という短い期間でしたが、たくさんの貴重なお話や体験をさせていただき誠にありがとうございました。皆様には、海外へ飛躍をするためのよいきっかけを与えてくださいました。今後はこの貴重な経験を生かし、皆様に負けないようなグローバルな人材になりたいです。本当にありがとうございました。