平成25年度拓殖招魂社、拓魂碑秋季例祭

   2014/03/13

平成25年度拓魂碑秋季例祭①

平成25年度拓殖招魂社の秋季例祭が母校・拓殖大学の創立記念日にあたる11月3日(日、文化の日)、校内の木々も紅葉し始め、さわやかな秋晴れに恵まれた八王子キャンパスで厳かに行われた。

拓殖招魂社には明治37年、日露戦争に際し中国で特別任務を帯びて活動中に拘束され、僅か25歳の若さで異境の地で命を絶った、第一期生、脇光三先輩を始め、母校関係戦没者及び母校の建学の理念に共鳴し、殉じられた関係者395柱が合祀されている。

招魂社祭祀委員会委員長の福田理事長はじめ渡辺総長以下理事、幹部教職員、後援会、学友会、学生代表が参列した。

祭祀委員長として挨拶した福田理事長は、特に本年は学徒出陣70年の記念の年に当たるとして、母校からも1,263人が出陣し、うち47人の若い尊い命が失われたことを、70年前を偲ぶ如く沈痛な面持ちで述べた。

この後引き続き拓魂碑前にて拓殖招魂社秋季例祭に参列された方々の列席のもと、学友会主催による拓魂碑秋季例祭が執り行われた。

赤澤会長の式辞(別掲)を述べたあと、50人の参列者がしめやかに献花し冥福を祈った。

なお、新たに学友70人が入魂され、合わせて7,294人となった。

会長式辞

謹んで拓魂碑に祀られている、全学友、教職員に申し上げます。

私たちの母校・拓殖大学並びに学友会は建学の精神である、積極進取の気概を持ち続け、逞しく前進を続けております。

我が国は、昨年暮れの衆議院議員選挙で自民党が圧倒的な勝利を収め、自民党政権が復活し、アベノミクスと言われる経済政策が功を奏し、長い経済低迷から緩やかな景気回復に向かいつつあるように見られております。また、2020年に東京オリンピック開催が決まり、世の中を明るくしているようですが、しかし一方では、来年4月から実施される消費増税が景気回復の足を引っ張るのではないかと危惧されており予断を許しません。

このような状況の中、海外支部も含めて学友会は各連合会、支部総会に積極的に出席し、活動状況を伝え、コミュニケーションを図っております。去る5月には台湾連合会総会に、9月には「韓国支部創立60周年記念祝賀会」に日本から42人の学友が参加し、親睦を深めてまいりました。

そんな中、母校は平成17年に始まった文京キャンパスのルネサンス整備事業も最終ステージに入り、平成27年の完成が待たれますが、学友会としては更なる募金活動を推し進めてまいる所存であります。

一方、拓大のスポーツ面での活躍はめざましく明るい話題を提供してくれております。野球部は長い低迷から脱して、ついに創部以来94年目にして初めて悲願の一部に昇格し、秋季リーグ戦ではつらつとしたプレイを見せ堂々3位の成績を収めました。そして、今年の世界選手権大会に卒業生や現役学生が陸上、レスリング、ボクシングで日本代表として出場し、活躍しておることは喜ばしい限りです。更に、10月19日に行われた箱根駅伝予選会では、昨年の雪辱を晴らし、来年1月2日、3日の本戦出場を決めました。

本日拓魂碑に入魂される方々は、株式会社廣済堂の重役を長く務められ、学友会名簿の作成に尽力下さった47期・平本一方殿、若くしてドイツブレーメンに渡りヒヨコの雌雄鑑別師として名人と呼ばれた51期・渋川 正殿はじめ学友92人が入魂され、合わせて7,294人になります。

拓魂碑におわします諸先輩の霊位には何卒母校・拓殖大学、学友会の未来をお守り下さいますようお願い申し上げ、式辞と致します。

平成25年11月3日
拓殖大学学友会 会長 赤澤 徹

平成25年度拓魂碑秋季例祭②平成25年度拓魂碑秋季例祭③