津久見で感じた大切な経験~留学生地域研修感想文(大分班その2)~

   2018/11/08

平成25年度留学生地域研修(大分)②

電子システム工学科3年 李 俊性(イ ジュンソン)(大韓民国)

8月23日から26日まで、私は「留学生地域研修」に参加して九州にある大分に行くことになった。何回か聞いたことがあるところだったが、外国人の私にとっては行くチャンスがない場所だと思っていたので、夏休み中わざわざ日本にしばらく戻ってこのチャンスを経験した。リーダーの李さん(3年)、林さん(2年)、ユンさん(1年)、そして私を含め4人のチームで行くことになった。

8月23日。午後3時ぐらいに大分空港に到着して、こんなに良いチャンスを作ってくれた戸髙鉱業社の人たちと会った。髙﨑さんと加藤さんの2人が私たち4人を出迎え、簡単に昼食をとった。みんなまだ会ったばかりだったので少し緊張していた。空港を出て津久見というところに行って、戸髙鉱業社に到着して会長、専務さんたちと簡単に挨拶をした。みんな優しく歓迎してくれて嬉しかった。会社の寮の部屋を借りて荷物を簡単に片付けた後、本格的な津久見の見学が始まった。正直ちょっと慌てたのだが、この津久見ではドコモの電波はほぼ通じなかったのでドコモを使っていた私はかなり苦労した。私たちを正式に紹介するため「竹田」という食堂に行った。そこで拓殖大学のOBと出会って楽しい時間をすごした。そこで思うのは負担をかかってくれたリーダーの李さんの自己紹介の長さは二番目で紹介する私に恐怖、そのものだった。なんとなく楽しい時間を終え1日目を終えた。

24日は戸髙鉱業社、そして津久見市について理解する時間を得た。午前はかなり珍しい経験をした。話を聞いた鉱山を直接見たことだ。その設備は想像以上の圧倒的なサイズを見せてくれた。そんなに大きい設備なのにそれがおもちゃに見えるもっと大きな鉱山の規模は衝撃だった。それ以外にも中央管理室で鉱物を遠隔操作で採掘するシステムも面白かった。そしてイルカ島でイルカのショーを見て食事をした後、午後からは石仏を見た後に津久見市の扇子踊りに参加するための準備をした。すこし雨が降って緊張したが、結構うまく踊れて祭を終えた。ゆかたも着て、初めての扇子踊りなので緊張したが、終わった後には忘れない思い出になった。その後、戸髙鉱業社の寮にあるホールで社員さんに自己紹介する時間を得た。津久見の最後の夜はこうして終了。

25日は雨がいっぱい降って、旅行するには厳しい日だった。最初に行ったのは風連鍾乳洞。厳しい雨を越え着いたところだった。そこで見た珍しい鍾乳石の風景はすばらしかった。そしてここで山にいるカニをはじめてみた。次に行った場所はくじゅう花公園と阿蘇山。花がいっぱいある良い場所だった。それに阿蘇山は私が高校のとき行った場所だったので久しぶりにまた見られるチャンスだったが、雨のせいで残念だった。ホテルで荷物を片付けた後、阿蘇山の代わりに湯布院にあるトリックアート美術館に行くことになった。いろんなふしぎな絵で遊べる面白いところだった。最後はメンバーみんなでカラオケで夜をすごした。

26日は最後の日。弱い雨が降っていたが、九重大吊橋に行った。本当に高い吊り橋が私たちを待っていた。むしろ雨のせいで霧と谷の組み合わせがきれいな風景を見せてくれた。最後に目的地は水族館の「うみたまご」だった。ここで見たかわいい水中生物たちのおかげで嬉しくなった。空港で食事をしたあと、みんなでお別れの挨拶をした。無事に東京に着いて今回の旅行は終了した。

この旅行はもう一歩日本について分かる良いチャンスになった。津久見の場合は韓国の野球チームのDoosan Bearsが冬に練習するところだったのも分かって面白かった。私はそのチームのライバルチームのファンなので、嫌いなチームの一つだけど、津久見と韓国との小さなつながりは喜びだった。そして今回会った大分の人たちの姿を見て、もっと日本人の文化、思いについて理解した。大分の人たちは自分の故郷に特に愛着を持っているのを感じたし、その絆が強いのを感じられた。扇子踊りのとき津久見の市長さんがただの町の住民みたいになって楽しむのを見て、人間の美しさを見た。大分は東京、大阪に比べ小さいところだったが、こういう強くて美しい絆が作られているすばらしいところだった。こんな良いチャンスを作ってくれた拓殖大学、戸髙鉱業社の皆さんには心から深い感謝の気持ちを表す。