54期会定例懇親会
平成24年度の集まりは、6月7日(木)午後2時から、茗荷谷の茗渓会館で開催されました。新幹線で3時間くらいの新潟県や、山形県、東京近郊などに住む同期15人ほどの出席でありました。
54期会(昭和31年卒)は、毎年5月14日に東京都新宿の「中村屋」に於いて、永年継続されて参りましたが、本年は都合により前述の日程と会場に変更されました。
会を運営する世話人、船山貞雄君、柳沢友雄君が昨年急逝され、佐々木信男君に代わりましたが、体調不良のために欠席され、惣万茂夫君と佐藤和夫君、椎名茂君の3人に今後の運営を託すことになりました。
当日は1年ぶりの再会で、出席者一同元気で喜ばしく楽しみに満ちた姿でした。特に藤渡辰信君が、永年拓大の発展のための功績が認められ、春の叙勲の栄に浴し、天皇陛下から「旭日中綬章」を拝受しました。今回は拓大総長、理事長を退任しての出席であり、同期の皆さんに感謝の言葉を述べられ出席者一同誠に感激で胸が一杯でありました。
また、長田正君(山梨県)も春の褒章で「藍綬褒章」を拝受し、その栄に浴しました。長田君は永年にわたり明るい選挙推進協議会の役員として、社会公共のため優れた功績と徳行を残し、多大な賞賛を受けました。本当に喜ばしく思います。
さらに空手部出身で、空手道の指導者として世界的に有名であり、現在は「国際松濤館空手連盟」の館長である金沢弘和君も、前日まで空手指導のためブラジル、アメリカを回って日本に帰国し、すぐに会場に駆けつけてくれました。金沢館長から近況報告を受けて開会となり、最初に拓大校歌の斉唱に始まり、同期生、先輩、先覚者の鎮魂のため、黙祷を捧げ乾杯に移りました。
談論風発大いにロンドン五輪出場の話で気焔が上がり、時の過ぎるのも忘れるほどでした。そして今回の皆さんの意見を集約して、次の3点になりました。
- 椎名茂君(山形県、ボクシング部OB)からの提案で、ロンドン五輪へ参加する7人の拓大の後輩選手に、物心両面においての応援、協力をできる限り行う。
- 本年11月にオーストラリアのシドニーで開催される空手道世界大会の成功のために大いに協力しよう。
- 拓大の今後のあゆみ、発展のためにも、今一度拓大を見つめ直そう。
以上の3点でありました。
最後になりますが、私どもが入学した年は戦後間もない昭和27(1952)年で、当時は連合国の占領体制下にあり、母校の校名も使用することが許されず紅陵大学という名称でした。それが、この年の10月に平和条約の発効を機にして、待望の「拓殖大学」に復帰したのです。その時は喜びと感激で全学生涙を流し、新生拓大の誕生だと感じました。
今や60年の歳月が過ぎ、日本も新しい時代に突入しようとしております。拓大の大きな責任と使命は、当然日本と国家民族と世界に貢献する「人種の色と地の境 我が立つ前に差別なし」の拓大精神であります。今一度見つめ直そうではありませんか。
鳥海茂太 記