グアム・インターンシップ研修

   2014/03/27

拓殖大学北海道短期大学2010年度海外研修①6F7264202D2032303130944E93788A438A4F8CA48

拓殖大学北海道短期大学 経営経済科2年
C21004 泉 淳子

事前研修

グアム研修に参加することになり、12月に結団式と第1回の事前研修がありました。篠塚学長からお話をいただき、研修に参加する私たちもそれぞれに学んできたいことや、研修に対する抱負を述べました。

その後の第1回の事前研修では他の国に行く生徒も全員でそれぞれの研修内容の確認やレポートの説明、今後の事前研修の説明などを受けました。研修に参加するにあたり、事前にそれぞれの行く国や学ぶ内容に関連した内容のレポートを書き、研修生同士発表するものあったおかげで私は、グアムの戦争の歴史を知り、日本とグアムの関係の日本側だけで見ているとわからないことも知ることが出来ました。

グアムの研修は、ホテルでのインターンシップということもあり、設備や食事もよく過ごしやすいだろうと説明され安心しました。今年のグアム・インターンシップ観光という形で参加させていただくことになりました。そのため、レストランなどでのインターンはできませんでした。その後も、冬期休暇を利用して平尾先生が簡単な英会話など英語に慣れるための指導をしてくださいました。

グアムに行く前日にレオパレス21本社で事前説明を受け、今回の研修は少し慌ただしい準備となってしまいましたが去年の参加者から必要なものなどを教えていただいていたので忘れ物をすることなく準備することが出来ました。

実習内容・報告

2月25日(金)

成田空港からコンチネンタル航空でグアム国際空港へ向かいました。出発は30分遅れでしたが、定刻通り着陸し入国は比較的スムーズに進みました。空港ではレオパレスリゾート営業部の柳町さんが出迎えてくださり、そのまま空港内を案内していただきました。グアム唯一の空港はとても小さく、15分くらいで全体を見終われるくらいでした。

そこからバスでレオパレスリゾートまで移動になりましたが、発車してすぐにバスが故障するアクシデントに見舞われました。そのあとに聞いた話ではグアムのバスは古いものが多く、故障することはよくあるということでした。そのためか、研修の間も数回バスの故障の連絡が入ることがありました。その日の夜は柳町さんたちが歓迎会として食事会を開いてくださいました。研修には国際学部から女子4人、男子1人、拓殖短大から男子1人の計7人が参加し、研修をともにするみんなとそこで少し仲良くなれたように思います。

2月26日(土) 9:00~18:00

レオパレスリゾート内見学。朝からホテル棟、コンドミディアム、レストラン、売店、ゴルフ場などを柳町さんに案内していただきました。この日から名札をいただいて研修の社員として見学させていただきました。施設の案内だけでなく働く上での注意や言葉遣いなどを指導され、日常生活では意識してないことを気づかされました。例えば、「わかりました」ではなく「かしこまりました」や、「あります」ではなく「ございます」など、小さなことですが慣れてないことはとても難しく感じました。その後、ウェスティンリゾートのホテルを案内していただき、そのまま日常品の買い物に連れて行っていただきました。ホテル内ではスタッフの多くの方が日本語を理解している様子だったが、外に出ても片言でも日本語を理解している店員さんが多く驚かされました。

2月27日(日)28日(月)3月1日(火)9:00~18:00

この日から本格的にホテルに仕事をさせていただくことになり、最初はホテルの顔であるフロント・ベルデスクでした。私はベルデスクからやらせていただきましたが、ローカルのスタッフのGUSさんは15年も日本語を勉強していると言っていて、とても日本語が上手でした。お客様が来たらドアを開けて笑顔であいさつし、荷物を運ぶのを手伝ったり、リゾート内を走っているシャトルバンを呼んだりするのが主な仕事でした。ローカルのスタッフの方はみなさんすごく自由に楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。

フロントでは電話での応対やチェックインの作業を手伝わせていただきました。電話では外線からの連絡と内線からの連絡があり、外線からは外国人の方からの連絡が多く、英語の対応ばかりで、何を言っているのか分からずにスタッフの方と変わっていただく場面ばかりでした。内線からは日本人のお客様からの電話が多かったですが、施設内のことが案内出来ずに結局、スタッフの方に変わっていただくこともしばしばありました。

3月2日(水) 休日

3月3日(木)4日(金)

次に研修させていただいたのはハウスキーピングという仕事でした。仕事内容は、お客様の部屋の掃除、ベッドメイキング、タオル交換やチェックアウトしたお客様の部屋の片づけ、ロビーや廊下の掃除が主でした。タオルのたたみ方だけでも見え方が綺麗に見えるようになっていたり、小さなゴミもスタッフの皆さんは見逃さないように掃除していたりしていて、プロなんだと思いました。

ハウスキーパーの仕事は他の仕事とは違う部分が多くあり、1つは基本的にはお客様の前で仕事をすることが少ないこと、もう1つはチップがもらえることでした。他の仕事に比べて体力的には少しきつい仕事ですが、他とは違う新鮮さがありました。しかし、ハウスキーパーの方は全員ローカルの方だったので、日本語は全く通じなくて、話しかけてくださっても、話していることの2割も理解できなかったように思います。もっと話せたら聞けることがたくさんあったのにと仕事のことだけではない悔しい思いをしました。

3月5日(土) 休日

3月6日(日)7日(月)

最後に研修させていただいたのはインフォメーションデスクでした。ここで仕事は日本人のお客様に対し、現地でのオプショナルツアーの案内やレストランの予約などでした。日本人のお客様なので日本語は通じるのに、内容を自分が知らなくて案内が出来ないことばかりでした。ツアーのお勧めを聞かれてもわからなかったり、その日のイベントを聞かれても案内出来ず、お客様に「何のためにいるのか」と聞かれた時は答えられなくて悔しかったです。でも、スタッフの方がフォローしてくださり、お客様が帰った後に、「意地悪なお客様もいるから気にしなくていいよ」と声をかけてくださりました。

ホテルのスタッフの方たちは私たちが研修生だとわかっているけど、お客様からしたら私たちはあくまでスタッフなのに研修ということに甘えていたなと反省しました。

3月8日(火) 休日

研修中の休日は自分たちでバス券を買ったりして行動することが多かったです。私の班は出来ませんでしたが、休みが合えば私たちの日常のサポートしてくださっている柳町さんがわざわざ観光地に連れていってくださったりもしました。

レオパレスリゾートは町から少し離れていますが、グアムでは観光客ように赤いシャトルバスというのが頻繁に出でいるので気軽に出来ることが出来ました。お土産店、免税店などたくさんの店があり、どの店でも日本語で対応できる店員さんがいました。

また、水曜日・金曜日にはチャモロビレッジというローカルの方たちが開催しているイベントがあり、多くの観光客で賑わっていました。

3月9日(水)

グアムでの最終日はタモンホテル見学でした。予定では柳町さんが一緒に案内してくださるはずでしたが、大人数のお客様がレオパレスリゾートに来ることになり、研修生だけで見学してくることになりました。レオパレスで研修させていただいたおかげでホテルごとの何気ない違いなども気づかされました。高級感を感じさせるホテルや、客室にはお客様以外が入らないように防犯対策をしっかりしているホテルなど違いがありました。また、ほとんどのホテルにチャペルがあり、見学したこの日だけでも3組の結婚式のカップルを見かけました。タモンのホテル街はレオパレス以外のほとんどのホテルが海沿いにあるので景色がとてもよくグアムらしい景色でした。

3月10日(木) 帰国

研修を終えて

今回の研修は、1年生の時から考えていました。2年になり、国際学部に編入しようと決めてからゼミの担任である小滝先生の後押しと両親の承諾もあり、参加する決心がつきました。研修に参加してみて、想像していた以上に社会に出ることの厳しさを痛感しました。言葉の通じない場面が多く、そのたびに自分の勉強不足が悔しくなりました。しかし、レオパレスのスタッフの方たちは私たちが仕事に加わることで2度手間3度手間、それ以上になることもあったのにいやな顔もせずに親切に丁寧にご指導してくださいました。私たちの仕事の合間にうまくできているかと気にかけてくださったり、たくさんフォローしてくださったおかげで、失敗ばかりでも思い切って研修に取り組むことが出来ました。

たった2週間でしたが、研修生の顔を覚えてくださるお客様もたくさんいらっしゃいました。私たちよりグアムにもレオパレスにも詳しくてわざと意地悪な質問をしてくるお客様もいましたが、スタッフなら答えられて当たり前な質問ばかりで、研修生ではなく、他のスタッフと同等に扱ってくださっているのだと感じました。中には、たった1度サービスをしただけなのに顔を覚えてくださって帰り際に「頑張ってね」とわざわざ声をかけに来てくださるお客様もいて、とても嬉しく感じました。働くということ、サービスをさせていただくということの難しさと楽しさ学べた2週間でした。

拓殖大学北海道短期大学2010年度海外研修②