海外研修inグアム(中田暁宏)

   2014/04/20

2009年度海外研修(グアム)⑤

拓殖大学北海道短期大学経営経済科2年
C21040 中田暁宏

1 事前研修

本格的に始まったのは後期授業が終わり、2月に入ってからでした。去年、中国の上海に行った先輩から向こうでの生活や海外に行くのに必要な物を教えてもらいました。その後に、小滝先生から海外は置き引きやスリなどの犯罪が多く、日本みたいに安全ではないので、地味な服装をして周りに溶け込むようにと言われました。派手な服装だと観光客でお金をもっていそうだと思われるからです。

また、平尾先生から研修に行くまでの間の英語の勉強方法を教えてもらいました。帰ってきてから行く前に、もっとリスニングをやっておけばよかったと思いました。話す方は片言でも通じましたが、聞く方は速くて単語が聞き取れませんでした。また、グアムに行く前に就労ビザを取るため、東京のアメリカ大使館に面接に行く予定でしたが、いろいろと問題があり就労ビザが取れなくなってしまい、パスポートのみで行きました。そのため、研修プログラムが去年と違いました。その後は、必要な書類を記入し、お金を学校に振り込み、外貨(米ドル)の準備をし、東京への行きと帰りの飛行機のチケットを用意しました。そして、グアムに行く前日に東京のレオパレス本社で説明を受けてグアムに行きました。

今回、スーツケースの半分に荷物を入れて、必要に応じて向こうで調達しようと考えました。そうすることで、お土産をもう半分に入れることができ、たくさん買えると思ったからです。

2 実地研修

3月1日にグアムに到着しました。その夜に壱岐(いき)という和食レストランで歓迎夕食会がありました。日本人がたくさん来るため、料理は本格的でおいしかったです。2日はレオパレスホテルの規則やきまりについて話がありました。印象に残っていることはアメリカでは、日本のように国民健康制度がないので、医療費は個人、家庭、会社などが負担しないといけないことや差別に関して法律で細かく決められていることです。その後、お客様の質問に答えられるようにホテル内の施設を見学しました。また、地元の人が行くスーパーマーケットで自炊のための食材を買いました。グアムのスーパーマーケットは種類も豊富で量も多かったが、値段は割高でした。後、商品の並べ方も日本みたいに丁寧ではありませんでした。3日はグアム空港とウェスティンホテルを見学しました。ウェスティンホテルでは、社長さんがお話をしてくれました。特に、印象に残っている言葉は「日本語の表現力が豊かな人は英語の表現力も豊かである。」と「日本で成功しない人は海外でも成功しない。」です。

2-1 ベルスタッフ

4~5日の2日間はベルスタッフの仕事を体験しました。ベルスタッフでは、空港からホテルに到着したバスからお客様の荷物を降ろして、お客様に手渡すこと、逆にホテルから空港へ行くお客様の荷物を預かり、バスが到着したらバスの中に荷物を入れることをしました。その他には、ホテルから出るバスの案内やバスが来たら「出発・到着時刻、運転手の名前、乗っている人数、書いた人の名前」を用紙に記入すること、ホテルの敷地内を巡回しているシャトルバスを手配すること、それに乗ってラクエスター(本館から離れている別館)内のお客様をホテルの本館に送り届けることをしました。初日は周りの現地の人から「大丈夫ですか?」と言われる位緊張していて、上手くいきませんでした。次の日は仕事の流れが分かりあまり緊張しないでこなせました。仕事の中身は難しくはありませんでしたが、荷物を降ろしたり運び入れたりとか力仕事であったため疲れました。

2-2 フロント

1日休みを挟んで7~9日の3日間はフロントの仕事を体験しました。フロントでは、電話に出てお客さまに言われた番号につなぐこと、チェック・インしたお客様に部屋の鍵を渡し、部屋の場所やホテル内の施設や営業時間を説明することをしました。また、部屋の点検もしました。点検した箇所は①バスタオル・アメニティーグッズ(歯ブラシや石鹸など)が泊まる人数分あるかドライヤー・トイレットペーパーはあるかの確認②金庫・テレビ・ライトに異常がないかの確認③無料のドリンクが人数分あるかの確認④時計があっているかの確認⑤冷房の強さの確認の5か所を見て回りました。その他に、お客様に頼まれて麻雀や囲碁の道具を部屋に持っていくこと、フロントに来たお客様の質問に答えることをしました。フロントでは、ずっと同じ姿勢で立っていないといけなかったので、腰と足の裏が痛かったです。後、電話に出た時に、外人のお客様だと話すスピードが速いので、単語を聞き取るのに苦労しました。

フロントの仕事を通じて改めて気がついた点が3つあります。1つ目は失敗してもいいから自分から進んで動くことです。失敗することで学ぶことができ、失敗を気にしてじっとしていても始まらないと思ったからです。2つ目は覚えることが多くて、メモを取りながらやらないとすぐに忘れてしまい、メモをすることの大切さを改めて実感できたことです。3つ目は分かったふりをして適当に答えないで、分からないことはすぐに誰かに聞くことです。後で、お客様から苦情が来たりして、周りの人たちに迷惑をかけることになるからです。戦場に行ったような感じで大変でしたが、学ぶこともありいい3日間でした。

2-3 クラブハウス

1日休みを挟んで11~12日の2日間はクラブハウスの仕事を体験しました。クラブハウスとはゴルフのための施設であり、ゴルフはレオパレスリゾートの売り(力を入れている所)としているものです。クラブハウスでは、朝6時から研修が始まるため早起きするのが大変でした。最初はクラブハウスの中のフロントと入口での研修でした。フロントでの仕事は「①フロントに来たお客様の名前を確認して後ろに並んでいる用紙から名前を探す。②支払方法の確認。ルームチャージなら部屋番号と署名をしてもらい4枚ある用紙すべてにChargeのハンコを押す。現金ならPaidのハンコを押す。③4枚ある用紙のうち下の2枚を切り離してお客さまに渡す。④ロッカールームが必要か聞く。必要ならいくつ必要なのか聞いて鍵に書いてある番号をメモして鍵を渡す。⑤ティーを渡す。」ということをしました。入口での仕事は「①お客様の乗ったシャトルバスや車が到着したら、ドアを開ける。②ゴルフバッグのないお客様にはフロントの場所を案内する。あるお客様には名前を確認してバッグのピックアップをフロントにお願いする。」ということをしました。

次に、クラブハウスの建物の外に出て仕事をしました。内容は「①食べ物や飲み物を積んだカートでゴルフコース内を回り、プレー中の方に声をかけて飲み物や食べ物を販売する。飲み物は昼間なのにビールがよく売れて驚きました。②コースから帰ってきたカートに新しい飲み物の補充をし、カートを洗う。」ということをしました。ゴルフカートに乗っている時に、現地のドライバーの人がSMAPの曲を知っていたので意外に思いました。こうして、7日間にわたるホテル研修が終わりました。13日には、他のホテルを見学するため、ホテルが多く建っているタモン地区に行きました。海辺に面しているため、多くのホテルからオーシャンビュウを見ることができました。さらに、ホテルごとで中の雰囲気やデザインが様々で見て回るだけで凄く楽しむことができました。また、ゴルフコースで飲み物や食べ物を販売している時にプレーしていたお客様にバスに乗っている時に、声をかけられました。最初は驚きましたが、自分は覚えていなかったのに、相手は自分のことを覚えていてくれたので、ちゃんと見てくれていたのだと思い、とても嬉しかったです。その夜はお別れ会として、みんなでカラオケを歌いました。お酒を飲みながら歌ったので、だんだんみんなのテンションが高くなっていき、とても気持ちよかったです。そして、14日にグアムから日本に向けて飛び立ちました。

3 研修を終えて

現地の人と一緒に働いてみて、みんな明るく楽しんで仕事をしているなと思いました。ホテルもそうですが、ただ仕事をやるのではなく、周りとのコミュニケーションをとりながら、明るい雰囲気で行い、お客様への気配りや心遣いの気持ちを持ち、次に何をすればよいか考えて行動することが大切なのだと思いました。

また、自分が思っていたよりも単語が出てきませんでした。少し時間をおけば出てきましたが、とっさにはほとんど出てきませんでした。なので、少しでも自分から話しかけて単語を出そうと心掛けました。

研修を通じて変化したことは、研修前には相手から話しかけてくるのを待っていましたが、研修後は自分から少しずつ話しかけるようになったことです。2週間という短い間でしたが、よい体験ができ刺激にもなりました。今回の研修でお世話になった皆さん、本当にどうもありがとうございました。

2009年度海外研修(グアム)⑥2009年度海外研修(グアム)⑦