拓殖大学北海道短期大学 グアム インターンシップ研修報告

   2014/05/06

グアムインターンシップ研修報告

  • 実習先 レオパレスリゾートグアム
  • 実習期間 2月10日(火)~2月23日(月)

C20044 東海林 大介

1.事前研修内容

グアムのインターンシップに参加する前に、拓殖大学北海道短期大学、拓殖大学八王子キャンパス、東京の株式会社レオパレス21で事前研修をしていただきました。

拓殖大学北海道短期大学における事前研修は、12月~2月上旬にかけて全部で5回以上ありました。中国上海海外研修の参加学生と合同で行われた髙橋先生による、12月24日の事前研修をはじめとして、その前後から2月上旬にかけて平尾先生、藤田先生、村上先生に事前研修をしていただきました。事前研修の内容としては、髙橋先生にはグアムでの防犯対策や治安状況など、グアム滞在時での注意事項を教えていただきました。平尾先生には英語のレッスンを中心に、その他、アメリカ大使館での面接や成田国際空港への交通手段を教えていただくなど、インターンシップに参加する直前までお世話になりました。藤田先生には英語のレッスンや体調管理の仕方について教えていただき、村上先生には接客マナー、仕事中のマナーなどが記載されているプリントをいただくなど、指導していただきました。

1月27日の拓殖大学八王子キャンパスでは、内藤先生の研究室にお邪魔し、国際学部のインターンシップ参加学生達と顔合わせをし、その後学内にてアメリカ大使館での面接前の事前説明会が行われました。

1月28日のアメリカ大使館での面接終了後、株式会社レオパレス21の本社内で、インターンシップ研修の説明をしていただきました。株式会社レオパレス21の社員である柳町英之氏に事前説明会をしていただきました。柳町英之氏や部長からレオパレスリゾートグアムについての説明、服装や身だしなみなどの注意事項を話していただき、レオパレスリゾートグアムの施設やグアムのインターンシップ先の現地スタッフなどが記載されているパンフレットをいただきました。パンフレットをいただいたことで、研修前に様々なことを知ることができ、どういう場所なのかというイメージがある程度できました。

2.実習内容

  • 2月10日 研修先レオパレスリゾートグアムに出発・到着
  • 2月11日 オリエンテーション レオパレスリゾートグアムの施設見学
  • 2月12日~2月16日 ホテル「ベルヴェデーレ」のユーロダイニング「フィレガロ」、和食「壱岐」、アジアンレストラン「天空遊膳」にてレストラン研修
  • 2月17日 休日
  • 2月18日~2月22日 ホテル「ベルヴェデーレ」にてフロント・ベル研修
  • 2月23日 午前中 自由行動 午後 お世話になった従業員、現地スタッフにお別れの挨拶の後、研修先出発、日本に帰国

3.実習報告

レオパレスリゾートグアムでの実習では、ホテル内レストランでのレストラン研修とホテルフロントでのフロント研修・ベル研修を体験することができました。以下、日付をおって研修内容について報告します。

2月10日に研修先レオパレスリゾートグアムに着くと、ホテル「ベルヴェデーレ」のロビーにて営業部門副支配人の長谷川晃司氏からレオパレスリゾートグアムの施設の説明があり、インターンシップ研修の日程表をいただきました。

翌2月11日のオリエンテーションでは、ホテル「ベルヴェデーレ」の会議室にて管理部門・人事課副支配人の関根和王氏からレオパレスリゾートグアムの就業規則が記載されている資料をいただき、その資料に沿って就業規則について説明していただきました。その資料にはセクシャルハラスメント・無断欠勤にかんする処罰についても記載されており、厳しい就業規則だなという印象を受けました。関根氏は「罰を与えたりするのも俺の仕事だから、命も狙われる危険もあるんだよね。」と話されました。海外進出した日本企業の難しさや苦労を感じました。関根氏のお話をいただいた後、営業部門副支配人の長谷川氏と徒歩、シャトルバスでレオパレスリゾートグアムの施設見学、仕事で使用する服をいただきました。

2月12日~2月16日の5日間はレストラン研修をしました。レストラン研修の5日間のうち、3日間はユーロダイニングレストラン「フィレガロ」で、1日半は和食レストラン「壱岐」で、半日はアジアン料理レストラン「天空遊膳」で働きました。勤務時間は11時~14時半、17時半~22時の計8時間でした。

レストラン研修中の仕事内容はホールの掃除、窓拭き、テーブルセッティング、メニューの注文取り、配膳、片付けなどをしました。3つのレストランは洋食・和食・アジア料理とテーマが違います。メニュー、テーブルセッティングの仕方、配膳の仕方がそれぞれ違い、戸惑いながらもやりがいを感じました。研修の初日、レストラン部門の木戸氏に集合場所のロビーに行くと「ちゃんと後ろの髪束ねておでこを見せて。やり直し。またちゃんとしてから来て。」と注意されました。自分ではちゃんとしたつもりが他人からはしてないように見えるんだなと思い、身だしなみの大切さをあらためて感じました。レオパレスリゾートグアムのレストランの情報が記載されている資料をいただき、常に笑顔でいること、言葉の遣い方、姿勢、態度には気をつけてというお話をいただきました。またメニューの注文を取っている時に外国人のお客様がいて、言葉が通じず、普段外国人の方と接する機会が少ないせいか戸惑ってしまい、他の従業員の方に替わってもらったこともありました。

2月17日の休日を挟んで、2月18日~2月22日はホテル「ベルヴェデーレ」のフロント・ベル研修をしました。フロント・ベル研修の5日間のうち、3日間はベル研修で2日間はフロント研修でした。フロントでの研修で応対するお客様のほとんどが日本人でした。

ベル研修の仕事内容は、ホテル「ベルヴェデーレ」周辺を巡回するシャトルバスの手配、ホテルのチェックイン、チェックアウト時のお客様の荷物の整理と誘導、レオパレスリゾートグアムとグアムの繁華街を結ぶバスの案内などでした。シャトルバスの手配はベル研修の中において多く手がけました。一番大変だったのは、ホテルのチェックイン、チェックアウト時のお客様の荷物の整理と誘導でした。レオパレスリゾートグアムとグアムの繁華街を結ぶバスの案内をするときには、お客様の質問に対して情報提供することができず、お客様に迷惑をかけてしまうこともありました。

フロント研修の仕事内容は、ホテル「ベルヴェデーレ」にてお客様の対応、宿泊客に関する書類の整理、ルームチェック(チャックアウト後の部屋の備品補充や破損の有無の確認など)でした。日本語がわからない現地の従業員がお客様の応対をしているときには、けっして英語が得意なわけではありませんでしたが、身振り手振りをまじえて、私が助けることもできました。

レオパレスリゾートグアムでのインターンシップは、私にとってとても良い経験になったと思います。

今回のグアムのインターンシップは拓殖大学北海道短期大学に入学する前から決めていました。観光業などの接客業に興味があり、海外での経験は滅多にできないと思い参加しようと思っていました。当初の参加募集では期間が1ヶ月と長期間であったため、金銭的な負担ややり遂げる自信に不安があったため断念しました。参加をあきらめ後悔もあったため、研修期間が2週間に短縮されて再募集があって私は正直ホッとしました。拓殖大学学友会様から補助もいただけるということで2週間なら金銭的な負担も減り、妥協しないで頑張れると思い参加を決めました。

研修中の経験でもっともためになったのは、お客様とのコミュニケーションの大切さと仕事に対する責任感の重要性についてです。研修中にはお客様の批判の声や温かい声を間近に感じる機会がたくさんありました。アルバイトはコンビニでしたことがあるのですが、アルバイトの時はお客様の批判の声や温かい声は、店長や先輩をつうじて聞くぐらいです。しかしこの研修では、そういうお客様の声を直接聞くことができ、研修であろうと従業員のひとりとして応対する必要を身にしみて感じ、責任感をもって仕事をすることができました。また仕事になれてくるにつれ、お客様の暖かい声や笑顔に接して充実感をえることができました。ひとつひとつの仕事には細かいルールがあります。フォークひとつをとってもいろいろな種類があります。そのようなルールを覚えることはもちろんのこと、そのうえでお客様へのもてなしを考えて対応しなければなりません。お客様の声を直接聞く機会をつうじて、ホテルでの仕事や接客業のやりがいをあらためて知りました。

その他、チップをもらうことがあったり、フォークやナイフの種類、ナプキンの作り方、皿のもちかたなどはじめての経験もありました。これらも貴重な体験のひとつです。

最後に拓殖大学学友会様には、今回のインターンシップに参加するにあたって大変お世話になりました。本当にありがとうございました。