拓殖大学紅陵祭 学生交流訪問の感想(佐藤 友紀)
拓殖大学北海道短期大学
保育科2年 佐藤 友紀
今回、北短の代表として交流会に参加させていただきましたが、正直最初は不安でいっぱいでした。なぜなら一緒に東京に行く仲間達の中に話せる人が数名しかいなく、人見知りの私はその中で2泊3日を過ごせていけるかと思ったからです。
実際に出発当日を迎え、飛行機に乗り1時間30分をかけて羽田空港についてからも一緒に行った北短の生徒とはあまり会話することなくこんなんで大丈夫なのだろうか…と思うほどでした。JRやモノレールに乗る時もなんだかぎこちなくて不安いっぱいでした。しかしその夜に仲間のひとりが言った「せっかくだし、みんなで集まって話でもしない??」という言葉がきっかけでこの交流会に参加した生徒がほとんど集まり、話をしました。私達北短の生徒の距離は、これを気にぐっと近くなりました。サークルには所属しているものの他学科の生徒や同じ学科の1年生がいないため交流がなかった私にとっては、なんだか全てが新鮮でした。
次の日拓大の学校祭におじゃましました。そして一番に思ったこと…それは北短とは、比べ物にならないくらいの学校の大きさです。実際に屋上に行き、校舎の説明・見学などをさせていただきましたが、自分がこの学校にいたらどこがどこだかわからなくなってしまうだろうなと思いました。また科ごとで校舎が違っているのにもビックリしました。そして北短では、中国からの留学生が多いように思いますが、本校では中国だけに関わらず、たくさんの国の方がいっぱいいることにも感動しました。出店では、日本料理ばかりではなく、他国の食べ物が売っているなど私達が経験した学校祭とはまた少し違っていて圧倒されるばかりでした。自分の学校の学校祭以外はなかなか機会がなく、行ったことがなかったため今回このような機会を与えていただき、本校の学校祭に参加してみてとても刺激になる場面がたくさんありました。
同じ日の夜には、国際学部の方たちとの食事会があり、普段の様子ばかりではなく、前回北海道を訪問した際のお話なども聞かせていただきました。私達は、北海道で今の生活をあたりまえのように過ごしていますが、実際に話を聞いてみて東京と北海道の違いなど初めて知ったことも数多くありました。また同じ店に学友会の方々がいらっしゃっていたためお話する機会がありました。その日はちょうど箱根駅伝の予選が行われ、拓大が5位という好成績を残し、お正月に行われる箱根駅伝に出場すると正式に決定した日でした。偶然にも関係者の方がその場にいらっしゃっていたため箱根駅伝に出場することの難しさやスポーツ選手でいうスランプについて、また大人数の中から学校の代表として15名を選ばなければいけないということなどたくさんのお話しを聞かせていただきました。マラソンではありませんが、過去に運動部に入っていた私には、共感出来るところがたくさんあり、あの時は自分もこんな気持ちだったな…と思い出す場面もたくさんありました。それと同時にこのように学友会の方々に素晴らしい機会をいただき、北短の代表としてこの交流会に参加できて本当によかったと改めて思いました。また自分たちが行っているミュージカル活動についてたくさんのお褒めの言葉をいただき、私自身は、キャストとして舞台には立っていませんでしたが、「絶対に生で見に行きたい」などと言っていただけたことが何より嬉しかったです。保育科ばかりではなく、他学科の仲間や先生方と共に協力しあって一つの作品を作り上げることの素晴らしさ、そしてこのようにたくさんの方々が自分たちのミュージカルを見てくれているということや今年も北短の生徒としてこの活動に参加できることを嬉しく思っています。
もし私が、この学校に入学していなかったら…今、それぞれの夢にむかって共に頑張っている仲間や私達のことをいつも考え、正面からぶつかってきてくれる先生方、そして今回このような機会を与えていただいた学友会の方々にも間違いなく出会うことは、なかったと思います。交流会で学友会の方が「今こうしてこの学校に通えているのは、自分を産んでくれた両親がいてくれたから…だから両親に対しての感謝の気持ちは絶対に忘れてはいけない」とおっしゃっていました。これを聞いて私は、両親への感謝の気持ちをどこかで忘れていたのではないかと思いました。あたりまえのように生活している毎日は、本当はあたりまえなどではなく、家族のために一生懸命働いてくれている両親がいてのことだと改めて考えさせられました。そして保育の知識や技術ばかりではなく、基本的生活習慣、またひとつのことをみんなで作り上げることの素晴らしさなどたくさんの事を学べるこの学校に入学できたことを誇りに思っています。
それと同時に今回このような機会を与えていただき、本校の方々や学友会の方々など本当にたくさんの方とふれあうチャンスをいただけたことを嬉しく思っています。そればかりではなく、今まであまり交流がなかった北短の仲間たちとも友情を深めることができたのは私にとってとても貴重な体験になりました。本当にありがとうございました。