一、夕ばえ空をこがすとき
紅葉ヶ丘のますらをが
入日に立ちて眼もはるに
望む天外幾千里
風雲密にとざせども
天地そぞろに広きかな
二、あゝ
黄河の流
あゝ長白の色あせて
半島の秋ふけしより
西の嵐の吹きあれて
東亜幾度どよめける
三、
黄龍今に眠れるを
潮の八百路に輝かば
常夜の空もあかつきの
音にこそあくれほのぼのと
四、東亜のどよみ救ふべく
集ひてここにますらをが
かざす
大空たかくかゝるかな
五、
黒風空に
妖電 地を動かして
北州山は裂くるとも
進取の剣開拓の
六、
諸強分野の秋の色
しぐれて
うつれば変る国のさま
平和の
正義を高く叫ばなむ
七、丘の名に負ふもみぢ葉の
あかきは吾等の心なり
ながき
八重のむら雲つらぬきて
守る健児の意気高き