八戸市で鈴木継男先輩顕彰
5月1日、青森県八戸市のグランドホテルで、拓殖大学42期、鈴木継男さん・あじやさん夫妻の「八戸市文化の礎顕彰」受賞記念祝賀会が開かれた。3月に八戸市が新設した賞は、鈴木さん夫妻が長年にわたり多数の美術品を市に寄付した善行をたたえるもの。あじやさんの名は「アジア」そのものだ。
鈴木さんは「先の第2次世界大戦を生き残った者の使命として八戸市美術館への寄贈事業を始めた。まだまだ頑張って続けたい」と謝辞を述べた。
この日は文部大臣時代に拓殖大学創立百年式典に出席した大島理森衆議院議員や、拓殖大学理事長で弘前市出身の65期・福田勝幸氏などが祝辞を述べた。福田理事長の祝辞要旨は次の通り。
昭和43年5月16日発生した十勝沖地震の際、私が引率してきた県出身拓大生による救援隊を、当時八戸ガス総務部長(のち社長)だった鈴木先輩に受け入れていただいた。
鈴木先輩(旧制八戸中学校・現八戸高校)から昭和16年「アジアの復興と連帯」の理想に燃えて拓殖大学に入学された。戦後、ガス事業を通して中国との友好事業に貢献されたことは、その理想の実現の一つと思う。
昨年10月、私の理事長就任祝いとして地元では有名な奈良岡正夫さん(奈良岡朋子さんの父)作「波濤」をいただいた。「万里の波濤」を越えて海外で活躍する国際人を育てよとのメッセージと受け止め、いよいよ大学経営に取り組む意欲を高めている。
ロンドンオリンピック間近となり、うれしいことに鈴木先輩の陸上競技部後輩、藤原新と中本健太郎が日本マラソン代表3人のうち2人まで入ったこと。レスリング3人、ボクシング1も代表に選ばれている。先輩は「人生はマラソンだ」をモットーにされているが、今後は奥様と人生マラソンを楽しまれるよう希望します。