拓大ミュージカル感謝の集い
2月16日、北短ミュージカルの最終公演「捨てられた夢の箱から」を鑑賞しました。夢や希望、未来を捨てようとしていた主人公の高校生が、不思議な世界を体験しながら自分の夢と希望を取り戻していく物語を、キャスト全員が自然な演技と洗練された歌声で素晴らしいステージを作り上げていました。スムーズな舞台変換、ストーリーを暗示するような音響。思わず舞台に引き込まれてしまいました。学生は例年より少ない50名編成、そして例年より少なかったという練習時間の中、壮大なスケールで観客を釘付けにするあの熱気はどこから来たのだろう。41年の残した足跡、そして残した歌声。私たちに大きなインパクトを残し、41年続いた北短ミュージカルは大きな拍手に包まれ最後の幕を下ろしました。
ミュージカル終了後、北短ミュージカルに直接・間接に携わった教職員、北短OB・OG、支えてくれた深川の多くの方々に拓大からの感謝の集いが開かれ、岡戸理事長、11代学長、草原克豪(日本空手協会会長)、12代学長、篠塚徹氏の歴代北短学長や田中深川市長、ミュージカル公演を行った深川市文化交流ホール館長、深川市民、北短OB、拓大OBが参加しました。ミュージカルは保育士を目指す学生たちに表現力や想像力を養ってもらうために始めたという。また、深川のホールは北短ミュージカル仕様に造られたという。それだけ深川市民にとって北短ミュージカルは生活の一部になっていたのだと感じた。ミュージカルの脚本と音楽を長い間担当された土門裕之名誉教授は2020年に退職されたが、今回の最後の舞台に急遽お願いし、再び脚本と音楽を担当された。北短ミュージカルと共に終演後に歌われた「LAST SONG(作詞・作曲:土門裕之)」は、時を超え人々の心に深く残っていくのでしょう。参加者が41回公演してきたミュージカルの苦労話を、とても楽しそうに語っていたのが印象的だった。
北海道連合会メイプル代表 浅野 憲(67期)