令和4年度 拓魂碑春季例祭

 

式辞

謹んで拓魂碑に祀られている全学友、全職員、全学生の御霊に申し上げます。

母校・拓殖大学並びに学友会は、建学の理念を遵守し、力強く且つ逞しく前進を続けております。

中国武漢で発生した凶悪なる新型コロナウイルス感染は幾たびかの変異を重ねつつ猛威を振るっておりますが、未だに治療薬が出来てない現状を憂いているばかりであります。第7波が目前に迫っている中、新薬の出現を大いに期待するばかりです。この状況に鑑み、海外支部へのOB訪問及び留学生の地域研修は、今年も中止する事と致しまします。

さて、2月24日から始まったロシアのウクライナ侵略は一方的な破壊殺戮を繰り返し、ウクライナの主要都市の機能は完全に消滅したかのようです。ロシアは、ウクライナを同じ民族兄弟と言いながら「よくもあれだけの事が出来るものか」と世界中の非難を聞くことすらなく、仕舞いには核戦争も辞さないと脅しをかける有様です。こういう国は存在する価値がありません。日本の北方領土も不法に占領され77年が経ちますが、今こそ声を大にして返還を求めるべき時が来たと思います。独裁者が勝つか、民主主義が勝つかの瀬戸際まで迫った世界情勢ですが、この影響はロシア・ウクライナ2国のみならず、中南米・中近東・アジア・欧州・アフリカ諸国など全世界を巻き込んだ「世界危機」に発展しております。一日も早く終息する事を祈ります。

そんな中にあって母校・拓殖大学は、3月23日、令和3年度の卒業式を行い、5学部1,939人、大学院131人、留学生別科14人計2,084人が昨年同様、文京キャンパスにおいてリモートで行われ勇躍飛び立ちました。北海道短大の卒業式は、3月15日に行われ、2学科199人が巣立ち、うち110人が母校・拓大に編入しました。また、拓大一高は、3月3日、432人を送り出し、母校・拓大へ29人、入学しました。

令和4年度の入学式は、4月4日、文京・八王子国際キャンパスでやはりリモートで行われ、5学部2,350人、大学院107人、留学生別科47人、計2,504人の新拓大生が誕生しました。更に北短の入学式は、4月9日、2学科97人が入学、環境的にも恵まれている北の大地で2年間学びます。そして、拓大一高は、4月7日入学式を終え、希望に満ちた559人を迎え、新たなスタートをきりました。

本日、拓魂碑に入魂される学友は学友会副会長及び後援会副会長・大学評議員を永く務められた関根一夫(47期)殿、和歌山県支部長で和歌山県議会議長を歴任した馬頭哲弥(54期)殿始め学友79人、元教職員3人が入魂され、合わせて8,899人となります。

以上謹んでご報告申し上げます。

拓魂碑におわします諸先輩の霊位には何卒、母校・拓殖大学並びに学友会の未来をお守り下さいますようお願い申し上げ、式辞と致します。

令和4年4月23日
拓殖大学学友会
会長 赤澤 徹