法廷通訳・須磨みのりさん、中国に関するセミナーを開催

 

セミナーの様子

須磨みのりさん

2017年1月21日、拓殖大学アフガン会副会長の須磨みのり先輩(旧姓宮下先輩、平成5年3月中国語学科卒業=91期)が、自分を成長させる為の「変化」をテーマにしたセミナーを大阪市内で開催した。

このセミナーは自身の信念である、「自分の価値を高める為に、やらないで後悔するよりやって後悔する道を選ぶ。勇気を持って取り組めば、道は自ずと開ける」を具現化した活動の一つである。

今回は先輩の人脈を駆使し、フリージャーナリストの中島 恵先輩(88期中国語学科)の講演と、音楽家・二胡奏者の鳴尾牧子さんによる二胡の演奏という豪華な内容で行われ、いずれも「変化」というテーマに基づいた内容で構成された。

セミナーの様子

中島恵さん

中島先輩は現在フリージャーナリストとして中国の市民レベルに関する書籍を多数発行しているが、残念ながらこの分野の話は地味でありなかなか日本の読者には受けないという。でもなぜかこの分野に特化している。それは、市民レベルで起きるできごとや一般大衆の考え方を伝えることで、日中両国の理解を深めたいと考えているからだ。

今のポジションに至る道のりも前述の考えに基づき様々な変化をしながら歩んできた。今後も日中両国がお互いの誤解や溝を無くすことができるように、身近な事や本当の事を伝えていきたい、と熱く語った。

鳴尾さんの二胡の演奏では伝統的なゆったりとした曲目から始まり、二胡の歴史としては新しい一世紀程前に作られたテンポの速い曲で締められた。時代の変化につれて音楽のテンポも速くなることを実感させられるとともに、セミナー参加者の脳裏に水墨画の世界をイメージさせてくれた。

須磨先輩の講演は中国語文法の講義であった。須磨先輩はYOUTUBEに「中国語文法100本動画ブレチャイな!」を無料公開しており、この番組を通じて須磨先輩の穏やかな人柄に魅了された方々が、関西はもとより関東や九州、遠くは上海から集まった。

文法講座では参加者同士の交流を図ってもらえるようにと、グループワークから始まった。それは4人が1グループとなり順番に簡単な自己紹介を行い、残りの3人がその自己紹介をした人の良い点を褒め合う、という内容であった。

初対面の人同士が互いを褒め合うという行動を通じて、参加者の気持ちに徐々に変化が生じ会場の空気は一気に和みはじめた。それと共に中国語を勉強したいという、個々人が抱いていた熱い「念(おも)い」がお互いの念いを引き寄せあい、いつしかまるで一頭の巨大な龍のようになり、会場の中を大きく渦巻いた後、須磨先輩の胸に飛び込んだように見えた。

集合写真

今回のセミナーでは、当日配布された手作りのテキストを用いて基本文法の説明と練習問題の解説が丁寧に行われた。講演会が終わり、近くに座っていた方々に感想を伺ったところ、「本物の須磨先生に会うのは初めてであったが、YOUTUBEで拝見したとおりの優しい人柄で安心した。」「今後も、中国語文法100本動画ブレチャイな!で続けて中国語を勉強する」といった声が多く聞かれた。

「中国語文法100本動画ブレチャイな!」は1回数分であり、毎回文法のテーマを決め、須磨先輩が絞り込んだ最も合理的な方法で解説している。分かりやすい、覚えやすい、続けやすい、と今回セミナーに参加された方々が口々に話しているのが聞こえた。

中国語に興味のある方は、一度視聴してみてはいかがだろうか。

拓殖大学アフガン会幹事長 丸山 聡(92期)