月刊Hanada 8月完勝号

 

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花田紀凱責任編集(飛鳥新社、820円)

総力大特集 政治に活力を取り戻せ!「民進・共産では国民を守れません」(稲田朋美=自民党政務調査会長)がおもしろい。稲田家は文京区大塚1丁目、拓大西門(現正門)の目の前にある。今は建て替え工事中だが11月には新装お目見えする。福井県生まれの氏(1959生)は、ご存じないが、1948(昭和23年)6月29日に発生した福井大震災には当時の拓大義援隊や、学生同盟が大挙進出して夏休み中フルに無償で働いたものだ。その稲田氏が「民進党のポスターに絶句」と「政治の安定こそ国益」そして「国民を守る決意」を8ページにわたって述べている。

名物問答の第122回(堤堯-久保紘之)「舛添は粗にして、野にして、卑だ」は今月号の題名でピカイチ!

「モハメド・アリは天才悪役レスラーだった」をノンフィクション作家の柳澤健氏が書いている。元文春記者で、こういう話題では専門の人。アリと猪木の対決をあっせんしたのは故八田一朗・日本レスリング協会長―だとか。小生の秘蔵写真でもある。

「通州事件を世界記憶遺産に」(藤井実彦)は、しっかり読んだ方がいい。この事件で遭難した拓大在学生のこともあるが、在留邦人婦女子がどんな殺され方をしたか、知っておいた方がいい。日中戦争に突入する起爆剤であった。古賀政男作曲の哀悼歌まであるのだ。

オリンピックが近いので「天皇の馬」(後編)を紹介する。大正末期の遊佐幸平がハンガリーの白馬二頭を買い付け、それで昭和天皇と白馬の物語が始まった。馬術の達人は陸軍騎兵学校教官など日本の馬術向上に足跡を残したこと。日本のオリンピック史を学ぶ上で興味を抱いて読んでほしい。(M)