民俗学・台湾・国際連盟―柳田國男と新渡戸稲造

 

民俗学・台湾・国際連盟―柳田國男と新渡戸稲造

佐谷眞木人

講談社選書メチエ(1,674円)

3月8日の毎日新聞に鹿島茂氏の読書評が載った。『武士道』の著者・新渡戸博士と民俗学開祖の柳田の関係は、おもしろい。2人とも日本による植民地台湾の経営に熱心だった。とくに新渡戸博士。児玉源太郎総督・後藤新平民政長官の期待に応えて博士が台湾糖業の発展に寄与すること大。これら人物は拓殖大学建学発展の歴史に欠かせない歴史上の偉人である。

内務相の若い官僚だった柳田は1907(明治40)年新渡戸の講演を聴いて感動する。後に新渡戸博士が国際連盟事務次長に推され、柳田が同連盟の委任統治委員となる。この仕事は日本が太平洋の内南洋(トラック島・パラオ諸島など旧ドイツ領)の責任を負わされることと同様の作業。これに柳田が関与していたとは知らなかった人が多い。(M)

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