市古尚三先生を偲ぶ会

 

市古尚三先生を偲ぶ会①

11月13日(木)、グランドヒル市ヶ谷の芙蓉の間にて「市古尚三先生を偲ぶ会」を開催いたしました。先生は自衛隊中央病院にて入院加療中、本年2月16日(日)0時01分、お亡くなりになりました。享年97歳でした。ご葬儀は密葬で執り行なわれました。

市古家とは父親が市古先生と同期という関係で家族ぐるみのお付き合いをしております八巻功氏(学71期)は、先生の教えを受けた者としては、一つの区切りとして有志で「偲ぶ会」を催したいという気持ちが強く田中信一氏(拓大名誉教授)、安部靖彦氏(学70期)、金剛哲三氏(学70期)、八巻功(学71期)、栗谷秀美氏(学72期)の5人と市古先生の長女の神本みどりさん(学71期)も加わって発起人会を発足しました。

市古先生の98歳の誕生日に当たるこの日は、河田昌一郞氏、細谷眞哉氏、友部隆教氏、高橋道樹氏、河崎裕和氏を始め、遠くは九州、静岡、栃木、群馬から総勢67人が参加しました。お迎えする側は発起人の5人を始め市古家、神本家ご遺族10人でした。

来客の入場の際には花を一輪お渡しし、先生の遺影の側にその花を添えて頂き、遺影の周りに飾ってある花と一人一人が献花した花が先生の遺影を一層明るく照らすような趣を呈しました。一同が献花する間、神本みどりさんが市古先生の大変好きだったと言う、アブェ・マリア(グノー)を演奏するピアニカが美しい曲を奏でました。

全員の献花が終えると、司会の栗谷の発声で会が始まり、発起人代表の田中信一氏の挨拶、次いでご遺族側から神本正行氏に、先生に初めてお会いした時の印象などを交えたご挨拶を頂きました。会食・懇談中に防衛省からの派遣学生の時、先生に大変お世話になったと言う、茅原郁生氏、栃木から参加して頂いた短18回の菅野潮氏の挨拶を頂きました。 この後、上映されたスライドショーは安部氏が作成した先生の拓大学生時代、学徒出陣、御家族・お孫さん、拓大在職時、最近の様子、と一連の時の流れのスライドが上映されると、一同咳一つせずに見入っておりました。安部氏はこの作業が終わった日の夜、夢で市古先生にお会いしたことを大切な思い出として心に刻んだとのことでした。

会の後半は、先生に仲人をお願いしたという、学62期の赤尾徳威氏、先生を慕って拓大に入学したという、学64期の佐藤勝彦氏の挨拶を頂き、ご遺族のもう一方の代表といたしまして長男の市古正史氏から、先生の病状の経緯や思い出話を語って頂きました。会の終わりには発起人全員が一人一人お礼の挨拶をした後、神本みどりさんが最後に御礼と感謝の意を表し「偲ぶ会」は大団円の内に終了いたしました。

先生は教育者という立場で大勢の学生を一意専心、営々と教育され、その教え子は今や各方面で大活躍されています。我々は先生の薫陶を受け、育てられたことは、終生忘れることはできないでしょう。

この日は朝から先生のお人柄を表すような突き抜けた晴天がすがすがしかったものです。

栗谷秀美(学73期)

市古尚三先生を偲ぶ会②

拓殖大学学生時代

市古尚三先生を偲ぶ会⑤

平成5年秋の叙勲

市古尚三先生を偲ぶ会③
市古尚三先生を偲ぶ会④

学徒出陣式