高々と靡く拓大応援旗 ダカールラリー2013
2013年1月20日、真っ青な快晴の天気となった南米チリ共和国サンティアゴのモネダ宮殿前に爆音が響いた。ダカールラリー2013のゴールセレモニーである。
炎天下の14日間の競技で、砂漠地帯8千キロメートル余りでの非常にリスキーでハードな戦いであった。従来はアルゼンチン、チリの2ヵ国での競技であったが、今回は更にペルーが参加して年々参加国が増してきている。
この世界的なモータースポーツの祭典には、我らが拓大の菅原義正先輩(62期)、羽村勝美先輩(87期)の先輩方がHINO Team Sugawaraとして参加されている。今大会で菅原先輩は、31回連続完走と言う前人未到のギネスレコード更新する大偉業を達成された。
ダカールラリーが南米に移って開催され4年目となり、拓大応援旗の準備も手慣れた感じで、岸野先輩(59期)、高橋先輩(62期)と一緒に準備中に「こんにちは!」と元気な声が背中の方から聞こえて来た。振り返るとカッコ良いユニフォームの日野自動車のスタッフの方だった。「オレンジ色の旗で、すぐにわかりました」と、真っ黒に焼けた素肌に白い歯が印象的な方だったが、それ以上に拓大オレンジ応援旗の目立つこと目立つ事、見学に来ている親子連れからチビッ子まで目立つオレンジ旗をバックに写真を撮らせて!とワンサカ声を掛けられました。
振り返ってみると、昨年のロンドンオリンピック、箱根駅伝とスポーツ界においてとかく拓大応援旗オレンジ色の旗が大きくなびく姿は、非常に目立つし印象に残るカラーと言える、心の拠り所となる色だ。
カンカン照りのモネダ宮殿前の現場から、岸野先輩(59期)のレストラン将軍にて開かれた祝賀会の席に場所を移した。そこで、ある日系海運会社の方に「海外でも大学のネットワークがあって機能している事は非常に羨ましいです」と言われた。
混迷の世の中と言われるように世界的な経済低迷や、尖閣諸島、竹島などのような国家間の解決すべき課題には国境と云う厄介なモノがある。しかし、文化・芸術・スポーツの世界に国境は無く、その厄介なモノを飛び越えて交流できる。
日本から見るとちょうど反対側の南半球南米チリにて、オレンジの拓大応援旗を絆に感じる良い機会であったし、今後とも世界各地でこのオレンジ旗がもっと高く、大きくなびいてほしいと感じた。
(余談)来年のダカールラリーの開催には隣国ボリビアも参加を表明しているようだ。南米も歴史的に隣国同士は仲が悪いが、果たして4ヵ国開催が実現するのであろうか?
福元康文(90期・スペイン語学科)