平成21年度オランダ王国派遣日本武道代表団
商学部経営学科3年 岡部成史
私は11月4日から11月11日にかけて日本武道代表団相撲演武者としてオランダ王国はアムステルダム市に行ってきました。日本とオランダは今年で通商400周年の記念の年にあたり、その記念として日本武道の真髄を披露するとともに、武道交流稽古会等を実施して武道の国際的理解と普及振興を図り、併せて国際友好親善を目的とした催しが開かれました。
オランダは日本の武道の振興が盛んで、相撲、空手、剣道、柔道などの現代武道と呼ばれるスポーツが浸透していました。実際に現地の相撲競技者との交流稽古をしたところ、オランダの方たちは大変体が大きく、力もあり日本人顔負けの相撲を取っていました。現地の方と一緒に稽古をすることで言葉が理解できていなくても少しずつコミュニケーションが取れるようになり、最後のあたりは意思疎通ができるほど分かり合うことができました。その交流からわかったことは同じ相撲競技者として「心・技・体」を重んじていたということです。私は正直、大変驚きました。稽古に対しての考え方は日本とは異なっていたものの、武道の基本である「礼に始まり、礼に終わる」というもっとも大事なことがしっかりできていたからです。私はこの交流稽古で色々な気づきを与えてもらえたように思います。
また、日本武道団には色々な武道がありました。普段相撲道に精進している私にとって相撲以外の武道に触れ合う場がないのでこのような場は非常に新鮮でした。各武道の先生方にためになるお話しをお聞きし、大変有意義な時間を過ごすことができました。
この貴重な1週間を経てオランダの食文化や生活様式、また芸術、歴史に触れることで日本では得ることのできない経験や感動を得ることができました。これも相撲道を続けてきたからこそ知り得たことなので継続することの大切さや新しい出会い、また視野が広がるきっかけにつながるということを私は学びました。この経験は私にとって一生忘れられない思い出であり、そして大きな財産になりました。