拓大開拓科20期会 熱海にて開催
去る6月8日、熱海市「新かどや」にて『拓大開拓科20期会』が開催された。第二次大戦の真っ直中、昭和19年4月、海外雄飛の夢を抱いて拓大開拓科に入学した紅顔可憐な青年も今は80歳を越え、23回となった一泊旅行も今回は参加者7名であった。思えば、平成4年6月の宮城県遠刈田温泉「さんさ亭」での第7回の開催には29名の参加者があったことを思い、そしてその半数以上の学友が黄泉の国に旅立ったかと感慨無量である。
午後6時の開会に先立ち、この1年の間に逝去した気仙沼市の佐藤順治(8月)、都城市の青屋彰(11月)の両名の霊に黙祷を捧げ、冥福を祈った。会は、関根幹事より大学の近況が説明され、又、種々の質問に答えていたが、我々の入学時は語学別に入試があり、「フィリッピン語」であったものから「インド語」、「ロシア語」に在学していた学友の名があがり、第二次大戦下の昭和19年にかかる語学別に学生を募集していた拓殖大学は、まさに国際大学であったと賞賛された。ちなみに、前年までは「スペイン語」「ビルマ語」も募集された。懇親会は、病躯をおして出席した落合文夫の乾杯の音頭で始まり、熱海の芸妓のお酌で和やかに開催された。
翌朝は、神戸市の石原琢、糸魚川市の高野順一ら共に来年の再会を約し雨の中散会する。尚、来年も今回の「新かどや」での開催が決定した。
(関根一夫 記)