北短ミュージカル交流会(菅野愛美)

   2018/04/05

北海道短大校舎内

商学部国際ビジネス学科 3年 菅野愛美

同じ拓殖大学でありながら北短との交流は今まで全くなく、何か繋がるきっかけがあれば、とそう思っていた。そんな時、紅陵祭も兼ね、拓大生との交流で東京に訪れていた北短生との交流会に声をかけていただき、初めて北短生徒の交流をすることができたのが昨年の紅陵祭である。その交流会でもミュージカルの話は話題となり、昨年ミュージカル交流会に参加した学生たちも感動したとミュージカルの話が飛び交っていた。その時からミュージカルを見てみたいと願っていた。そして今回、北短ミュージカル交流会に声をかけていただき参加することとなったのである。

いよいよ待ちに待った北海道。東北出身ではあるものの、東京での暮らしに慣れていた私にとって北海道はとてつもなく寒く感じた。それと同時に一面に広がる銀世界に目を奪われた。

会場に入ると、出迎えてくれる北短生、パンフレットに添えてある手書きのメッセージ、ミュージカルを楽しみにしている人々、多くの人で溢れかえり、北海道とは思えないほどの暑さと熱気にミュージカルのスケールの壮大さが伺えた。ブザーが鳴り、会場が静まりかえってミュージカルがスタートした。練習期間は5ヶ月と聞いていたが、演出、演技、歌、全てにおいてクオリティが高く、たった5ヶ月で学生が作り上げたものとは思えないほどの完成度で驚いた。正直ミュージカルを見るまでは、泣くほど感動するとは思ってもみなかった。しかし皆の演技に惹きつけられ、いつのまにか涙していた。その後の北短生との交流会では、毎日ミュージカルの練習に励み、役作りに向けて体重の減量を行うなど、ミュージカルの裏話を聞くこともでき、さらに北短生との仲を深めることができた交流会だった。

2日目は北短視察。校舎を見学していく中で一番感じたことは、“アットホームで教員と学生との距離が近い”ということだ。拓大も含め、普通の大学であったら必要以上に教員との関わりがないように思える。しかし北短は、農業体験の現場研修や、教員がサポートしつつ学生主体でミュージカルを作り上げるなど、知識だけを取り入れるのではなく、実践し技能を身につけられる場が備わっているということが、互いにより良い関係性を築けているのだと感じた。

2日間という短い期間ではあったものの、ミュージカル、北短生との交流、そして北海道の温かい人柄に触れられ、有意義で充実した時間を過ごすことができた。ミュージカルを通して感じ、学んできたこの気持ちを忘れずに、残りわずかな学生生活を過ごしていきたい。最後に、今回招待してくださった学友会、拓大職員の皆様、北短の皆様に心から感謝申し上げます。