平成28年度拓殖招魂社の春季例祭が、4月23日(土)新緑がまぶしく、ウグイスの鳴き声もすがすがしい青空の下、八王子国際キャンパスの拓殖招魂社において、福田理事長、川名学長始め大学幹部教職員、学友会、後援会、学生代表が参列、八王子・子安神社の神官によって厳かに執り行われた。

拓殖招魂社には明治37年、日露戦争に際し中国で特別任務をおびて活動中拘束され、僅か25歳の若さで異郷の地で断った、第1期生・脇光三氏始め母校関係戦没者及び母校の建学の理念に共鳴し、殉じられた関係者438柱が合祀されている。

学友会主催の拓魂碑春季例祭は拓殖招魂社例祭に参列された方々の列席の下、赤澤学友会長が式辞を読み上げた後、参列者66人が献花し冥福を祈った。今回100人が入魂され、合わせて7815人となった。(Ｏ)

式辞

謹んで拓魂碑に祀られている全学友、全職員、全学生の御霊に申し上げます。

母校・拓殖大学並びに学友会は建学の理念を遵守し、力強く且つ逞しく前進を続けております。

今、世界にあっては中国経済の減速、原油安などによる経済不安、中東・アフリカ・ヨーロッパ・アジアにおいて宗教、民族による対立から、内乱・内戦・テロが引き続き起こり、多数の死傷者そして数百万人とも言われる難民を生んでおり、悲惨な状況は変わらず、しかも解決の目途はたっておりません。

我が国においては、円高・株安など厳しい景気動向の中、来年春の消費増税問題、5月に行われる伊勢志摩サミット、7月の参議院選挙、そして、今回の熊本・大分を中心に起こった九州の大地震など重要な課題が山積しております。また、丸5年経過した東日本大震災の避難民は未だ17万人以上の人達が不自由な生活を強いられております。

そんな中にあって母校は、東京オリンピックが開催される2020年に創立120周年を迎えますが、より優れたグローバルな拓殖人材を育成するべく、教育改善・改革を進める、教育ルネサンス即ち「2020 拓殖ニューオレンジプロジェクト」を昨年4月に発足、力強く歩んでおります。

3月23日、母校は、平成27年度の卒業式を行い、5学部 2107人、大学院 94人が、勇躍八王子国際キャンパスから飛び立っていきました。北海道短期大学の卒業式は、3月15日行われ、169人が卒業、大学への編入学は 48人、うち母校へは 35人です。拓大一高の卒業式は3月3日行われ、467人が元気に卒業しました。

そして、大学の入学式は4月4日行われ、5学部 2331人、大学院 122人の夢と希望いっぱいの新拓大生が誕生しました。北短の入学式は4月10日行われ、186人が入学し、北の大地で2年間学びます。また、4月7日に行われた拓大一高の入学者は412人となっております。

本日、拓魂碑に入魂される学友は、富山県議会議長を務められた67期・高平公嗣殿、華道界の重鎮として業界に大きな影響を与えた大学院25回、70期・村木克栄殿始め学友 93人、教職員 7人、計 100人が入魂され、合わせて 7815人となります。

以上謹んでご報告申し上げます。

拓魂碑におわします諸先輩の霊位には何卒、母校・拓殖大学並びに学友会の未来をお守り下さいますようお願い申し上げ、式辞と致します。

平成28年4月23日
拓殖大学学友会
会長 赤澤 徹